タイトル:群像 2024年10月号 | ||||
創作 | ||||
宇宙日本煉瓦小史 明治期に東京全域の不燃化を試みた煉瓦は、やがて宇宙開発に転用されるようになった。のちに帝国宇宙主義(インペリアル・コスミズム)とまで呼ばれた思想の種は、いつ蒔かれたものなのか。 | … | 宮内悠介 | P5 | |
鰐のポーズ 私は言葉に詰まる。さっき見たこと、話したくて仕方のないこと、だめだとわかっていること。全部がいっぺんにやってくる。 | … | くどうれいん | P12 | |
オオカミの 第6回 戻ろうか、それはやってはいけないことなのだ。わたしは、そのまま歩きつづけたのでした。 | … | 高橋源一郎 | P27 | |
特集・おいしい文学。 | ||||
新連載 ロッコク・キッチン~浜通りでメシを食う~ 福島県の国道六号線ーー通称ロッコクを旅して出会った人たちの「食」にまつわる記憶から愛おしい日常の風景がたちあがる。 | … | 川内有緒 写真=一之瀬ちひろ | P42 | |
短篇集 胃がドキドキする 食べたら寝て、寝たら遊んで、遊んだらおなかがグー。幸せいっぱいの食べるがほしい。 | … | 工藤あゆみ | P66 | |
エッセイ おいしそうな文学。 たとえおいしくても、おいしくなくても、28人が感じた文学の「おいしそうな」言葉。 | … | |||
エッセイ おいしそうな文学。 江國香織/枝元なほみ/木村衣有子/くどうれいん/斉藤倫/最果タヒ/向坂くじら | … | P76 | ||
エッセイ おいしそうな文学。 関口涼子/武塙麻衣子/田中知之/崔実/中条省平/土井善晴/奈倉有里/野村由芽 | … | P87 | ||
エッセイ おいしそうな文学。 花田菜々子/原武史/原田ひ香/平松洋子/藤野可織/穂村弘 | … | P99 | ||
エッセイ おいしそうな文学。 堀江敏幸/益田ミリ/町田 康/三浦裕子/宮内悠介/宮崎純一/山崎佳代子 | … | P107 | ||
特集 | ||||
濱口竜介 『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』『悪は存在しない』・・・・・・。カンヌ、ベルリン、ヴェネツィアの世界三大映画祭を制覇、米国アカデミー賞を受賞した、いま最も注目すべき映画監督・濱口竜介。これまでの映画論集成である『他なる映画と 1・2』(インスクリプト)刊行を記念して、徹底特集。 | … | |||
特集 濱口竜介 | ||||
映画講座 「見つめる」ということ ビクトル・エリセ『ミツバチのささやき』 映画を「見る」という営みはどういうものなのか。鳥取の映画館「Jig theater」でのレクチャーを特別採録。 | … | 濱口竜介 | P122 | |
作家論 二個の者がsame space ヲ occupyスル訳には行かぬ――濱口竜介の映画世界における時空間とモノガミー 濱口映画の女性たちが希求するもの。排徐=選別としてのモノガミーを超えて。 | … | 木下千花 | P143 | |
作品論 感嘆と咆哮 最新作『悪は存在しない』をめぐって。情動のゆらぎ、言葉にならない声。 | … | 伊藤亜紗 | P154 | |
作品論 『悪は存在しない』の「わからなさ」について 『悪は存在しない』の「わからなさ」はどこから来るのだろうか。 | … | 藤井仁子 | P159 | |
書評 Au hasard Hamaguchi 「不確かなものを信じて、それを口にしようとしている私」の「身体」を読者に差し出す。映画論『他なる映画と 1・2』を徹底解剖。 | … | 三浦哲哉 | P165 | |
『新しい恋愛』刊行記念小特集・高瀬隼子 | ||||
対談 小説にひそむ、新しい問い朝井リョウ×高瀬隼子 小説を読んでいて/書いていて出会う、新しい気持ち/気づき。物語の現在地をめぐる対話。 | … | P194 | ||
書評 恋愛実在論者の立場から これは、恋愛小説なのだろうか? そして恋愛は不可能なのか? 果たしてーー。 | … | ひらりさ | P206 | |
書評 フィクションが現実を更新する瞬間――高瀬作品の「リアリズム」について―― 個のリアルとリアルティの間隙を突く高瀬隼子の作品と、読み手とのかかわりとは。「新しい」現実として描かれた「恋愛」のありようを捉えるためのヒント。 | … | 町屋良平 | P209 | |
本の名刺 恋愛の正体 | … | 高瀬隼子 | P212 | |
批評 保守のコスモロジー 神なき人間中心主義の近代世界において、瓦礫と化した保守思想の打ちこわしがたい本質とは何か。 | … | 富岡幸一郎 | P172 | |
『迷子手帳』×『世界の適切な保存』W刊行記念対談 | ||||
この世界のポテンシャル 穂村弘×永井玲衣 たった一人だけの間違い方が、未知への扉を開くかもしれない。世界の隠れた可能性にふれる哲学と短歌の言葉。 | … | P216 | ||
本の名刺 | … | いしいしんじ | P230 | |
随筆 | ||||
あなたのパタン・ランゲージ | … | 青田麻未 | P118 | |
見ました | … | 乾遥香 | P170 | |
0番目の市街地ギャオ | … | 市街地ギャオ | P228 | |
仔猫も家も大学も | … | 白岩英樹 | P273 | |
カトマンドゥの青い海 | … | 星泉 | P300 | |
眠り薬 | … | 間宮改衣 | P360 | |
佐渡の本屋 | … | 米山幸乃 | P424 | |
孫邦子さんの感慨 | … | 領家髙子 | P502 | |
連載 | ||||
世界は誤訳でまわってる 第 3回 | … | ブレイディみかこ | P234 | |
Wet Affairs Leaking 第10回 | … | 阿部和重 | P246 | |
口訳 太平記 ラブ&ピース 外道ジョンレノンを根絶せよ 第 8回 | … | 町田康 | P256 | |
鉄の胡蝶は歳月は夢は記憶に彫るか 第74回 | … | 保坂和志 | P276 | |
わたしたちの世界の数理 第 2回 | … | 全卓樹 | P302 | |
夫婦はどこへ? 第 2回 | … | 三宅香帆 | P310 | |
小説を探しにいく 第 4回 | … | 小川哲 | P320 | |
習い事だけしていたい 第 4回 | … | 酒井順子 | P326 | |
ストーリーワイズ 第 4回 | … | 立川小春志 | P331 | |
西高東低マンション 第 5回 | … | 武塙麻衣子 | P336 | |
父たちのこと 第 4回 | … | 阿部公彦 | P341 | |
不浄流しの少し前 第 7回 | … | 鈴木涼美 | P362 | |
第ゼロ次世界大戦 第 8回 | … | 鹿島茂 | P366 | |
誰もわかってくれない――なぜ書くのか 第 8回 | … | 武田砂鉄 | P378 | |
デビュー前の日記たち 第 8回 | … | 宮内悠介 | P382 | |
天皇機関説タイフーン 第 9回 | … | 平山周吉 | P390 | |
日吉アカデミア一九七六 第10回 | … | 原武史 | P405 | |
「宗教の本質」とは? 第10回 | … | 釈徹宗 若松英輔 | P419 | |
セキュリティの共和国ーー戦略文化とアメリカ文学 第13回 | … | 新田啓子 | P426 | |
星になっても 第14回 | … | 岩内章太郎 | P442 | |
ゲは言語学のゲ 第15回 | … | 吉岡乾 | P450 | |
僕と「先生」 第 6回 | … | 長瀬海 | P460 | |
海をこえて 第13回 | … | 松村圭一郎 | P476 | |
星沙たち 第14回 | … | 青葉市子 | P483 | |
文化の脱走兵 第23回 | … | 奈倉有里 | P487 | |
現代短歌ノート二冊目 第48回 | … | 穂村弘 | P495 | |
日日是(にちにちこれ)目分量 第50回 | … | くどうれいん | P498 | |
星占い的思考 第55回 | … | 石井ゆかり | P492 | |
〈世界史〉の哲学 第159回 | … | 大澤真幸 | P504 | |
書評 | ||||
『昏色の都』諏訪哲史 | … | 石沢麻依 | P528 | |
『女の子たち風船爆弾をつくる』小林エリカ | … | 伊藤春奈 | P530 | |
『明日、晴れますように 続七夜物語』川上弘美 | … | 井戸川射子 | P532 | |
『息のかたち』いしいしんじ | … | グレゴリー・ケズナジャット | P534 | |
『ミチノオク』佐伯一麦 | … | 杉本新 | P536 | |
『マリリン・トールド・ミー』山内マリコ | … | ゆっきゅん | P538 | |
第68回群像新人文学賞応募規定 | … | |||
執筆者一覧 | … | P545 |
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