タイトル:群像 2024年4月号 | ||||
創作 | ||||
震災後の世界13 キカイダー、石巻、鳥島、福島 時間と場所と記憶が発酵し、語られなかった言葉が身体からあふれ出す。付着したイメージを排せよ。見たこと聞いたことから判断せよ。『あるこうまたあおう』の一歩目を踏み出す。 | … | 古川日出男 | P5 | |
対談 | ||||
震災後の世界13 柴崎友香×古川日出男 書けないところから始まる 震災を経験しながら、書かずにいたこと、書けずにいたこと。災禍の後の時間に、ふたりが探し続けたこと。 | … | 柴崎友香 古川日出男 | P36 | |
新連載 | ||||
父たちのこと ① ビハール号事件のこと 太平洋戦争末期に海軍経理学校を卒業し、主計少尉として任官した父。武装組織の末端で「事務屋の目」は戦争をどうとらえたのか。話題書『事務に踊る人々』のあとがきから生まれた新連載がスタート。 | … | 阿部公彦 | P52 | |
不浄流しの少し前 不浄流し、祭りの後にふる雨のこと。霧につつまれた混沌が、美しく忘れ去られてしまわぬうちに。滲む記憶のあわいへ踏みいったときに立ち上がるもの。 | … | 鈴木涼美 | P66 | |
創作 | ||||
踊りましょうよ 耳を重ね合わせたふたりは、カルテットの演奏で一続きになってステップを踏む。 | … | 小川洋子 | P71 | |
オオカミの〔3〕 わたしが会った「おじいさん」は昔『センセイ』で、ほんとうに大切なことは、みんな、『コクバン』に『ハクボク』で書くものだったと教えてくれた。 | … | 高橋源一郎 | P82 | |
第三部始動 | ||||
文学ノート・大江健三郎 Ⅲ 神話・歴史・伝承 『万延元年のフットボール』『同時代ゲーム』 「本の持つ構造のパースペクティヴにおいて読むこと」とはどういうことか? 読み直しの仕事はいまなお続く。 | … | 工藤庸子 | P165 | |
『徹底討議 二〇世紀の思想・文学・芸術』刊行記念選書 | ||||
「二〇世紀の夢」を読む30冊 松浦寿輝×沼野充義×田中純 四年にわたって続いた連続討議がついに単行本化。「二〇世紀」を振り返る三〇冊を選書する。わたしたちもまた、新たな夢を見る。 | … | 松浦寿輝沼野充義 田中純 | P96 | |
『レディ・ムラサキのティーパーティ らせん訳「源氏物語」』刊行記念対談 | ||||
「らせん訳」とは何か ――時空を超えて木霊する言葉町田康×毬矢まりえ、森山恵 百年前にアーサー・ウェイリーが英訳した「源氏物語」を現代日本語に再翻訳した毬矢・森山姉妹と、「古事記」をいまの話し言葉で蘇らせた町田康。創作と翻訳の新たな可能性を探る対話。 | … | 町田康毬矢まりえ 森山恵 | P102 | |
批評 | ||||
空海 第14回 「我」こそが真言を語る。空海が立った場とは。 | … | 安藤礼二 | P116 | |
本の名刺 | ||||
本の名刺 『その音は泡の音』平沢逸 | … | 平沢逸 | P138 | |
本の名刺 『コレクターズ・ハイ』村雲菜月 | … | 村雲菜月 | P138 | |
最終回 | ||||
メタバース現象考 ここではないどこかへ 第10回 超スマート社会=デジタルネイチャーとは異なる、メタバースの方向性とは何か。 | … | 戸谷洋志 | P144 | |
二月のつぎに七月が 第55回 変わりゆくものの流れにありながら、食堂には今も誰かの声によって語られる言葉がある。お祭りの熱気のなかでさまよい、ひとはまた近づき、離れていく。 | … | 堀江敏幸 | P230 | |
なめらかな人 第24回 死ぬこと自体にはあまり興味がないが、自分の体がなくなるということには寂しさを覚えるというか、未練が残る。——好評エッセイ完結。 | … | 百瀬文 | P155 | |
連載 | ||||
Wet Affairs Leaking 第 4回 | … | 阿部和重 | P241 | |
無形 第10回 | … | 井戸川射子 | P245 | |
口訳 太平記 ラブ&ピース 外道ジョンレノンを根絶せよ 第 5回 | … | 町田康 | P254 | |
鉄の胡蝶は歳月の記憶に夢に彫るか 第68回 | … | 保坂和志 | P265 | |
第ゼロ次世界大戦 第 2回 | … | 鹿島茂 | P294 | |
誰もわかってくれない――なぜ書くのか 第 2回 | … | 武田砂鉄 | P310 | |
デビュー前の日記たち 第 2回 | … | 宮内悠介 | P314 | |
天皇機関説タイフーン 第 3回 | … | 平山周吉 | P322 | |
日吉アカデミア一九七六 第 4回 | … | 原武史 | P340 | |
「宗教の本質」とは? 第 4回 | … | 釈徹宗 若松英輔 | P362 | |
ハザマの思考 第 7回 | … | 丸山俊一 | P370 | |
セキュリティの共和国ーー戦略文化とアメリカ文学 第 8回 | … | 新田啓子 | P392 | |
星になっても 第 8回 | … | 岩内章太郎 | P404 | |
ゲは言語学のゲ 第 9回 | … | 吉岡乾 | P410 | |
養生する言葉 第 9回 | … | 岩川ありさ | P381 | |
僕と「先生」 第 4回 | … | 長瀬海 | P420 | |
海をこえて 第 8回 | … | 松村圭一郎 | P435 | |
群像短歌部 第10回 | … | 木下龍也 | P442 | |
チャンドラー講義 第11回 | … | 諏訪部浩一 | P454 | |
星沙たち、 第10回 | … | 青葉市子 | P369 | |
野良の暦 第18回 | … | 鎌田裕樹 | P474 | |
文化の脱走兵 第18回 | … | 奈倉有里 | P478 | |
世界の適切な保存 第22回 | … | 永井玲衣 | P484 | |
世界と私のA to Z 第24回 | … | 竹田ダニエル | P490 | |
現代短歌ノート二冊目 第42回 | … | 穂村弘 | P495 | |
日日是(にちにちこれ)目分量 第44回 | … | くどうれいん | P498 | |
星占い的思考 第49回 | … | 石井ゆかり | P502 | |
国家と批評 第34回 | … | 大澤聡 | P505 | |
〈世界史〉の哲学 第155回 | … | 大澤真幸 | P514 | |
文一の本棚 第10回 | … | 野々井透 | P511 | |
随筆 | ||||
u | … | 青松輝 | P49 | |
タイトル | … | 新胡桃 | P114 | |
本の背中 | … | 笠井瑠美子 | P136 | |
スペイン、気がつけば…… | … | くさかみなこ | P162 | |
魂か肉体か | … | 白鳥菜都 | P290 | |
自己紹介文 | … | 嶽村智子 | P308 | |
希望の怪物とゆく | … | 田村景子 | P338 | |
一寸先は、 | … | 西村亨 | P360 | |
使い古したよろこびについて | … | 雛倉さりえ | P402 | |
「論破」する子どもたち | … | 松村一志 | P418 | |
生活と女性史の交差するところ | … | 山家悠平 | P452 | |
書評 | ||||
小田原のどか『モニュメント原論 思想的課題としての彫刻』 | … | 星野太 | P528 | |
平沢逸『その音は泡の音』 | … | 井戸川射子 | P530 | |
毬矢まりえ・森山恵『レディ・ムラサキのティーパーティ らせん訳「源氏物語」』 | … | イザベラ・ディオニシオ | P532 | |
宮内悠介『国歌を作った男』 | … | 桜庭一樹 | P534 | |
第68回群像新人文学賞応募規定 | … | |||
執筆者一覧 | … | P546 |
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