タイトル:群像 2024年2月号 | ||||
創作 | ||||
新しい恋愛 「恋バナ」好きの姪を預かることになったわたしは、彼とのことを語りはじめるーー現在進行形の恋愛小説。 | … | 高瀬隼子 | P5 | |
息してますえ 「目にめーへんややこしいもん」にも変えられないもの。コロナ禍の「青春のかたち」を切り取った連作完結作。 | … | いしいしんじ | P24 | |
今日は小鳥の日 小鳥のブローチが入ったクッキー缶が鳴る時、小鳥たちは長い眠りから覚め、宙に解き放たれる。 | … | 小川洋子 | P62 | |
兄の帰還 いくさから二年半ぶりに戻ってきた兄さんは、いつも静かに微笑んでいる。月の光に似た微笑みをそよとも動かさないその人は、私の知っている兄さんなのだろうかーー。 | … | 川野芽生 | P73 | |
オオカミの ② この世界から消え去っていった生き物たちの名前をつぶやく「おばあさん」は、それらの名前のあとになにをいおうとしていたのだろう。 | … | 高橋源一郎 | P88 | |
新連載 | ||||
天皇機関説タイフーン① 憲法と東大法学部 第1回 昭和史の節目は昭和一〇年にあり!? のちに検察によって「合法無血のクーデター」と総括された事件の真相とは。時代の空気と人物群像を追う。 | … | 平山周吉 | P108 | |
特集・死について、 | ||||
特集・死について、 死/生をめぐる問いと考察 | … | |||
詩 夜と惺と ここで鳴る音と、そこで鳴る音のそれぞれが、ひっそりと響きあう夜。結ばれればほどかれ、ほどかれれば結ばれる円環を覚えている。 | … | 青葉市子 | P124 | |
論考 海鳴りの底、亡き人の声 死をめぐるふたつの問いについて、ずっと考えつづけている。そして声なき声に耳を澄ませる。 | … | 石井美保 | P127 | |
論考 死後にデータを残すこと 日記や手紙がSNSでのやりとりに代わり、写真の保管場所はクラウドサービスへ。自分の死後の「デジタル遺品」の継承について、最新の調査・研究から深める問い。 | … | 折田明子 | P135 | |
論考 自殺対策はすばらしい新世界を創造し、我々の人生を豊かにするか? この二〇年で三分の二まで減った日本の自殺者数。この社会は生きやすくなっているのだろうか。 | … | 末木新 | P144 | |
短篇集 ほっついていたら、そのうち 良いことも悪いことも、最後はぜんぶ素敵なことになるといいな。人生をいとおしく感じる11のユーモラスな絵とことば。 | … | 工藤あゆみ | P152 | |
エッセイ 神様の仕事はほぼ人事 ねえ、生まれ変わりがもしあるんだとするとさ……。生まれる生きるその現場と実感、手触りについて話してみたい。 | … | 生方美久 | P164 | |
エッセイ 小鳥は絶望しない シナモン文鳥のニッキが、ある日事故で骨折した。痛ましく懸命な回復の日々。小鳥に教えてもらった「いま」を生きる力。 | … | 鯨庭 | P168 | |
エッセイ ただそこにある生 幼いころ「永遠の無」に思い至ったときに感じた恐怖が思考を支配しても、今もなお私は生きている。 | … | 高村友也 | P174 | |
エッセイ 死を生きること 死の事実を傍らに置いて、母のことを思い返すとき。遺されたものの生をめぐり連なってゆくその言葉に思いを寄せて。 | … | 頭山ゆう紀 | P178 | |
中篇一挙 | ||||
X/Y-Z 牧歌的ゲームを愛するX氏。戦闘シミュレーションゲームをするY。ゲームを作ったZ。ふたつのゲームが交差したとき、人間の本能が発動する。 | … | 岡本学 | P185 | |
ノンフィクション | ||||
ふたり暮らしの〈女性〉史 五代藍子と徳本うめ 第5回 42歳で父・五代友厚の山を買い、生涯独身をつらぬき男装で暮らした五代藍子。彼女に仕えた徳本うめとの、古風な上下関係のなかにある温かい絆。 | … | 伊藤春奈 | P248 | |
論点 | ||||
中国女性文学の現在 中国の女性作家が今、描こうとしているものとはなんなのかーー。瑞々しく、そして等身大な彼女たちの物語について。 | … | 濱田麻矢 | P268 | |
追悼・三木卓 | ||||
追悼・三木卓 芦名での一夜 | … | 佐伯一麦 | P275 | |
最終回 | ||||
多頭獣の話 第17回 生きるに値しない世界と、生きるに値しない命。二つがぴったりと合わさった。だから、もういいですよね? | … | 上田岳弘 | P278 | |
連載 | ||||
Wet Affairs Leaking 第 2回 | … | 阿部和重 | P297 | |
無形 第 8回 | … | 井戸川射子 | P305 | |
口訳 太平記 ラブ&ピース 第 4回 外道ジョンレノンを根絶せよ | … | 町田康 | P314 | |
鉄の胡蝶は記憶の歳月に夢に彫るか 第66回 | … | 保坂和志 | P336 | |
日吉アカデミア一九七六 第 2回 | … | 原武史 | P366 | |
「宗教の本質」とは? 第 2回 | … | 釈徹宗 若松英輔 | P383 | |
ハザマの思考 第 5回 | … | 丸山俊一 | P390 | |
セキュリティの共和国ーー戦略文化とアメリカ文学 第 6回 | … | 新田啓子 | P402 | |
星になっても 第 6回 | … | 岩内章太郎 | P412 | |
ゲは言語学のゲ 第 7回 | … | 吉岡乾 | P422 | |
メタバース現象考 第 8回 ここではないどこかへ | … | 戸谷洋志 | P430 | |
群像短歌部 第 8回 | … | 木下龍也 | P440 | |
チャンドラー講義 第 9回 | … | 諏訪部浩一 | P450 | |
野良の暦 第16回 | … | 鎌田裕樹 | P466 | |
文化の脱走兵 第16回 | … | 奈倉有里 | P481 | |
地図とその分身たち 第26回 | … | 東辻賢治郎 | P476 | |
言葉の展望台 第31回 | … | 三木那由他 | P470 | |
世界と私のA to Z 第23回 | … | 竹田ダニエル | P496 | |
現代短歌ノート二冊目 第40回 | … | 穂村弘 | P489 | |
日日是(にちにちこれ)目分量 第42回 | … | くどうれいん | P492 | |
星占い的思考 第47回 | … | 石井ゆかり | P506 | |
国家と批評 第33回 | … | 大澤聡 | P512 | |
〈世界史〉の哲学 第153回 | … | 大澤真幸 | P522 | |
文一の本棚 第 8回 | … | 水野しず | P509 | |
随筆 | ||||
男性管理職の「納得感」? | … | 阿久沢悦子 | P106 | |
靴ずれの日 | … | 安齋詩歩子 | P182 | |
今は昔 | … | アンナ・ツィマ | P246 | |
いくどめかのナクバによせて | … | 榎本空 | P334 | |
記憶のない世界 | … | 大崎晴地 | P364 | |
「ひと」を書く | … | 島崎周 | P388 | |
言葉の痕跡 | … | すんみ | P420 | |
水にあなたをわたしを見る | … | 瀧瀬彩恵 | P464 | |
お帰りなさいの世界∞ | … | 田中有芽子 | P486 | |
アートは遊びなんです | … | 布施琳太郎 | P504 | |
書評 | ||||
筒井康隆『カーテンコール』 | … | 町田康 | P536 | |
沼田真佑『幻日/木山の話』 | … | 松浦理英子 | P538 | |
山田詠美『肌馬の系譜』 | … | 清水良典 | P540 | |
第68回群像新人文学賞応募規定 | … | |||
執筆者一覧 | … | P546 |
ひとことコメント
コメント: