タイトル:群像 2023年11月号 | ||||
新連載 | ||||
オオカミの 第1回 アリス、ハック・フィン、ピーター・パン……、大人になるためにヒトは何をチョウセイするのだろう。 エピソード0「オオカミの」からこぼれ落ちたいくつもの「の」が、新たな小説の地平を拓く。 | … | 高橋源一郎 | P6 | |
連作 | ||||
乳母の恋 わか子が二十代を費やした男、F。彼が好きだった海にわか子は潜ったことはない。 あんな男に、なぜ自分は惚れたのだろうか。波の音がするそこに、死んだはずのFが立っていた。 | … | 小池昌代 | P20 | |
『ハジケテマザレ』刊行記念 | ||||
書評 「普通」から「普通」へと移ろう | … | 島口大樹 | P38 | |
本の名刺 | … | 金原ひとみ | P41 | |
『列』刊行記念 | ||||
インタビュー 中村文則 不寛容な時代の欲望 現代的でありながら普遍的な人間や社会の姿を、シチュエーションそのもので表現する。中村文則が追い求める小説の理想とは。 | … | 聞き手中条省平 | P44 | |
書評 その列はいったい何の列なのか | … | 蜂飼耳 | P59 | |
本の名刺 | … | 中村文則 | P63 | |
『の、すべて』刊行記念 | ||||
インタビュー 古川日出男 デッドエンドな未来の出口を探す 作家デビュー二十五周年。古川日出男がこの時代「の、すべて」に挑む、 恋愛小説にして政治小説にして前代未聞の予言的伝記文学に込めた覚悟とは。 | … | 聞き手小澤英実 | P66 | |
批評 文学(と政治)のためのMission:Impossible 古川日出男『の、すべて』を読む 小説のために、己の「語り」のスタントの質を高めてきた古川日出男の「作家的センス」はどこから来るのか。 歴史と共鳴する物語の圧倒的な魅力に迫る。 | … | 波戸岡景太 | P78 | |
New Manual | ||||
されどジーンズ 彼の記憶が放射し積み重なるそのとき、傍らにはいつもジーンズがあった。身に纏う味わい、褪せることの歴史に思いを寄せる。 | … | 北方謙三 | P90 | |
特報 | ||||
磯崎新論 第23回 これは、インタビューや回想で語られた、若き磯崎新の手によるイラストではないのか。ふだんの連載+特報としてお届けする。 | … | 田中純 | P224 | |
続々完結・最終回 | ||||
文学ノート・大江健三郎 第7回 Ⅱ 沸騰的なような一九七〇年代――大江健三郎/蓮實重彦 日本の戦後民主主義は、日本語の「政治的理性」は、女性の問題を置き去りにした。文学(研究)もまた? 言語の「政治的理性」の変革を、わたしたちは希求しなければならない――。渾身の「文学ノート」第Ⅱ部完結。 | … | 工藤庸子 | P96 | |
タブー・トラック 第 9回 時代によって変わる価値観の、私たちは何を疑い、何を信じればいいのか。人類に残された道をタブートラックがひた走る。 | … | 羽田圭介 | P130 | |
レディ・ムラサキのティーパーティー――姉妹訳 ウェイリー源氏物語 第12回 DNA、ことば、そして物語という壮大な、未来につづいていく「らせん」の輝き。 『源氏物語 A・ウェイリー版』全四巻の翻訳完結という大仕事を成し遂げた姉妹の、熱中と興奮の渦、愛と幸福に満ちた道のり。 | … | 毬矢まりえ 森山恵 | P190 | |
所有について 第27回 「ほかならぬこのわたし」から「これはわたしのものだ」へには見えない飛躍があった。主体と存在、そして所有。重ねられた省察は、われわれを西欧近代的思惟が形成してきた「鉄のトライアングル」の拘束から解き放つ。 | … | 鷲田清一 | P166 | |
論点 | ||||
アイドルと編集 パーソナリティを見せるとはどういうことか | … | 上岡磨奈 | P210 | |
本の名刺 | ||||
本の名刺 | … | 武田砂鉄 | P218 | |
連載 | ||||
無形 第 5回 | … | 井戸川射子 | P244 | |
B 第 4回 | … | 松浦寿輝 | P253 | |
多頭獣の話 第14回 | … | 上田岳弘 | P264 | |
鉄の胡蝶は歳月は記憶は夢に彫るか 第63回 | … | 保坂和志 | P279 | |
ハザマの思考 第 2回 | … | 丸山俊一 | P306 | |
セキュリティの共和国ーー戦略文化とアメリカ文学 第 3回 | … | 新田啓子 | P314 | |
星になっても 第 3回 | … | 岩内章太郎 | P328 | |
ゲは言語学のゲ 第 4回 | … | 吉岡乾 | P334 | |
養生する言葉 第 5回 | … | 岩川ありさ | P356 | |
メタバース現象考 ここではないどこかへ 第 5回 | … | 戸谷洋志 | P366 | |
言葉と物 第 5回 | … | 福尾匠 | P376 | |
海をこえて 第 4回 | … | 松村圭一郎 | P342 | |
群像短歌部 第 5回 | … | 木下龍也 | P388 | |
チャンドラー講義 第 6回 | … | 諏訪部浩一 | P398 | |
星沙たち、 第 6回 | … | 青葉市子 | P411 | |
野良の暦 第13回 | … | 鎌田裕樹 | P415 | |
文化の脱走兵 第13回 | … | 奈倉有里 | P444 | |
庭の話 第16回 | … | 宇野常寛 | P419 | |
世界の適切な保存 第19回 | … | 永井玲衣 | P454 | |
なめらかな人 第20回 | … | 百瀬文 | P462 | |
地図とその分身たち 第24回 | … | 東辻賢治郎 | P449 | |
世界と私のA to Z 第21回 | … | 竹田ダニエル | P468 | |
こんな日もある 競馬徒然草 第33回 | … | 古井由吉 | P486 | |
現代短歌ノート二冊目 第37回 | … | 穂村弘 | P475 | |
日日是(にちにちこれ)目分量 第39回 | … | くどうれいん | P482 | |
星占い的思考 第44回 | … | 石井ゆかり | P478 | |
〈世界史〉の哲学 第151回 | … | 大澤真幸 | P490 | |
文芸文庫の風景 第35回 | … | 川勝徳重 | ||
文一の本棚 第 5回 | … | 乗代雄介 | P222 | |
随筆 | ||||
沈黙の創造性 | … | 石原真依 | P88 | |
ジェンダー規範に抗うための広告観察 | … | 小林美香 | P128 | |
テーマは自由 | … | 西郷甲矢人 | P186 | |
ダイバーシティは誰の手に? | … | 西倉実季 | P262 | |
怒りと歓声、緊張と解放 | … | 松岡宗嗣 | P354 | |
新しい人よ眼ざめよ | … | 三浦亮太 | P460 | |
書評 | ||||
長島有里枝『去年の今日』 | … | 角田光代 | P508 | |
奈倉有里『ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ』 | … | 三辺律子 | P510 | |
第67回群像新人文学賞応募規定 | … | |||
執筆者一覧 | … | P514 |
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