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群像 2023年 3月号 [ 文芸雑誌目次DB ]

群像

毎月7日
(株)講談社

講談社 BOOK倶楽部:文芸書 群像

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タイトル:群像 2023年 3月号
新連載
 創作
タブー・トラック 
マスコミの過剰な配慮、SNSでの誹謗中傷、敬語を使う暴力男。彼らはなぜ自分の「正しさ」を疑わないのか。抑制された筆致で現代の〝タブー〟に切りこむ渾身作。
羽田圭介 P6
 評論
翔ぶ女たち 
好奇心のおもむくまま、心が躍動するままなにかに夢中になることの素晴らしさ。野上弥生子と彼女の文学作品を手がかりに、これまでの、そしてこれからの「女たち」が辿る道を照らしだす。生の輝ける瞬間を言祝ぐ、新連載評論。
小川公代 P27
芥川賞受賞記念・小特集井戸川射子
 受賞詩
それは永遠でない、もっとすごい 
『この世の喜びよ』で第168回芥川賞を受賞した著者の小特集。受賞第一作となる詩と短篇をお届けする。
井戸川射子 P54
 創作
野鳥園 
出会わなかったはずのふたりが出会う、ひとり言のように出ていく声が交わる。四方八方の鳴き声、しんと静かな家、ヘッドホンに響くエレクトーンの音―ここに世界が立ち上がる。
井戸川射子 P56
 創作
山羊は、いなかった 
シルバーシートに並んで座ることを断られたので、わたしとカズは向かい合わせで電車に揺られている。今日はカズの、捨てにくいけれど捨てたいものを、一緒に捨てに行くのだ。
川上弘美 P63
 創作
湯気 
「いってくるね」「あ、春奈」「ん」「きょう、迎えに行こうか」「え、どうしたの」今夜がどうなってしまうのか、ぼくにはわからない。
くどうれいん P72
中篇一挙
 
改元 
惟喬親王が隠棲していたとされる山あいの町に配属された私は、いつしか町の夢に取りこまれていく。
畠山丑雄 P86
 批評
大阪(弁)の反逆 お笑いとポピュリズム 
お笑い芸人の闘いは、日本語内部でのポピュリズムとして描かれていた――。前衛的コミュニケーションの基盤にあるべき〈快楽〉について問う、自己批評的試論。群像新人評論賞受賞第一作。
小峰ひずみ P137
 批評
「半人間」たちの復讐 巨人たちは屍の街を進撃するか? 
戦後文化史のなかで日本人の復讐心はどのように描かれてきたのか。小説、漫画、アニメを軸に、彼ら/彼女らの軌跡を追う。
高原到 P178
 ノンフィクション
サーカスの子 
大天幕の中に入ると、そこは夢の世界だった―。丸盆の上で繰り広げられる煌びやかな舞台、旅を日常とする芸人たち。失われた「サーカスの世界」を甦らせる、私的ノンフィクション。
稲泉連 P214
対談
 
目的とゲームの「外部」へ 國分功一郎×宇野常寛 
いや応なく生じてしまう目的をどう解毒するか。解毒されたその先にあるものとは。
國分功一郎 宇野常寛P260
 
ルッキズムが溶け込んだ「まあまあ最悪なこの世界」を考える     とあるアラ子×藤野可織 
たいしたことないわけがない!「小さな攻撃」が生み出す傷。私たちが漫画や小説から掬いとったものとは、なんだったのか。
とあるアラ子 藤野可織P276
追悼
 追悼・磯崎新
見えない建築へ 
田中純 P290
 追悼・吉田喜重
吉田喜重、映像のエティカ 
舩橋淳 P295
 追悼・渡辺京二
渡辺京二さんを見送る 
池澤夏樹 P300
 追悼・渡辺京二
旅の仲間 
田尻久子 P306
論点
 
養生する言葉 
岩川ありさ P312
 
空っぽの「正義」の彼方で、どのような「連帯」が可能なのか 
河南瑠莉 P322
article
 
これからの読者のために 
田口幹人 P334
コラボ連載
 
SEEDS 現代新書のタネ〔13〕 
読むことのリアリティ
松田智裕 P342
連載
 
多頭獣の話 
第 6回
上田岳弘 P350
 
の、すべて 
第14回
古川日出男 P378
 
新「古事記」an impossible story 
第15回
村田喜代子 P365
 
鉄の胡蝶は記憶は夢に歳月に彫るか 
第55回
保坂和志 P399
 
二月のつぎに七月が 
第46回
堀江敏幸 P425
 
レディ・ムラサキのティーパーティー――姉妹訳 ウェイリー源氏物語 
第 4回
毬矢まりえ 森山恵P454
 
歩山録 
第 5回
上出遼平 P438
 
野良の暦 
第 5回
鎌田裕樹 P476
 
「くぐり抜け」の哲学 
第 6回
稲垣諭 P465
 
文化の脱走兵 
第 6回
奈倉有里 P480
 
事務に狂う人々 
第10回
阿部公彦 P486
 
撮るあなたを撮るわたしを 
第 9回
大山顕 P504
 
世界の適切な保存 
第11回
永井玲衣 P512
 
なめらかな人 
第12回
百瀬文 P549
 
文学のエコロジー 
第13回
山本貴光 P518
 
磯崎新(シン・イソザキ)論 
第15回
田中純 P532
 
地図とその分身たち 
第16回
東辻賢治郎 P573
 
言葉の展望台 
第22回
三木那由他 P564
 
こんな日もある 競馬徒然草 
第25回
古井由吉 P558
 
現代短歌ノート二冊目 
第29回
穂村弘 P582
 
日日是(にちにちこれ)目分量 
第31回
くどうれいん P578
 
「近過去」としての平成 
第35回
武田砂鉄 P585
 
星占い的思考 
第36回
石井ゆかり P570
 
所有について 
第21回
鷲田清一 P592
 
辺境図書館  
第35回
皆川博子 P554
 
国家と批評 
第27回
大澤聡 P606
連載
 
〈世界史〉の哲学 
第146回
大澤真幸 P624
 
文芸文庫の風景 
第27回
浜野令子  
随筆
 
延命医療をめぐる20年 
会田薫子 P258
 
ほの暗いエネルギー 
大谷朝子 P288
 
本屋開店100日日誌 
大森皓太 P331
 
こわれもの、われもの 
川野芽生 P310
 
土鍋の蓋が割れて 
合田文 P346
 
オンライン授業が変えたもの 
小林亜津子 P376
 
「言わない」と「噓をつく」の間 
富永京子 P436
 
トイレ詩集 
日比野コレコ P510
 
雑談の面積を求めよ 
藤岡みなみ P530
 
罅割れたこのほしで 
堀静香 P562
 
愛と衛生 
山下紘加 P590
書評
 
『物語とトラウマ』岩川ありさ 
小川公代 P636
 
『ゴッホの犬と耳とひまわり』長野まゆみ 
清水良典 P638
 
第67回群像新人文学賞応募規定 
   
 
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