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群像 2023年 2月号 [ 文芸雑誌目次DB ]

群像

毎月7日
(株)講談社

講談社 BOOK倶楽部:文芸書 群像

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タイトル:群像 2023年 2月号
新年短篇特集
 
消息 
マジメで深刻な事態は、いつも冗談の顔をしてやってくる――。日常を通して見つめる、現代の老いのすがた。
黒井千次 P8
 
来訪した者 
家を訪ねてきた泥だらけの男は、娘に会いに来たと言って不敵に笑う。
三木卓 P15
 
まだ生まれていない、三年後に生まれる 
生き死にと今日明日の暮らしで手一杯だったあの夏の日。経験したことのない過去の記憶が立ち上がる。
川崎徹 P27
 
Cloud On the 空き家 
「あなたみたいな人を探していたのよ」。週に三日、空き家管理の仕事をすることになった。腐敗臭のする家で、ずっしりとした時間の重みに和歌をかさねる日々。
小池昌代 P40
 
兄とぼくと、あのひと 
かすかな記憶は上書きされ、その風景は意識の中で景色へと変わってゆく。中学一年の春、入学式の列にぼくは兄を見つけた。
長野まゆみ P58
 
レンダリング・タイムカプセル 
時の止まったような雪の夜、砕波が記憶媒体カードを机に打つと、目の前に投影像が現れた。「わたしの名は」。像は視線を向ける。
円城塔 P70
 
獏、石榴ソース和え 
不眠に陥ったあなたは、友人に誘われ獏の肉を食べる不眠者の集いに参加する。
石沢麻依 P84
中篇一挙
 
ディスタンス 
隣人から届く奇妙な手紙たちを受け取るうちに、私は「忠実なる読み手」として目覚めていく――。新鋭による鮮烈作。
湯浅真尋 P108
対談
 
土、泥、そして屑と植物をめぐって  藤原辰史×猪瀬浩平 
足もとからひろがる知の世界とは。市井の人びとの生と物言わぬ植物への思索をめぐり、歴史研究者と文化人類学者が語りあう。
藤原辰史 猪瀬浩平P172
連作
 
帰れない探偵   砂漠の夜空に歌おう 
砂漠のリゾートホテルで、「あの国」に巨大台風が直撃することをわたしは知る。
柴崎友香 P157
批評
 
人類最後の贈与――オイディプースとスピンクスの邂逅 
オイディプースとスピンクスの邂逅において何が生じ/生じえなかったのか。今もなお未決の問いとしてあるソポクレースの問題を思考する。
樫村晴香 P182
 
「生き延び」の光学――佐藤究/村田沙耶香論 
イデオロギーが空洞化していくなか、ふたりの作家はいかに「エコノミーの問題」に向き合ったのか。
宮澤隆義 P194
ロング書評
 
柄谷行人『力と交換様式』長篇書評――希望の原理としての反復強迫 
資本=ネーション=国家の三位一体構造こそが、交換様式の力と歴史的変容の意味を解く鍵となる。「バーグルエン賞」を受賞した哲学者の新著を、『可能なるアナキズム』の著者が論じる。
山田広昭 P222
論点
 
テーマパークにダイブせよ! 
谷頭和希 P228
鼎談シリーズ
 
二〇世紀の思想・文学・芸術  第11回「インターネットの出現」松浦寿輝×沼野充義×田中純 
インターネットによって生まれたユートピア/ディストピアをめぐって。
  P238
コラボ連載
 
SEEDS 現代新書のタネ〔12〕 
ケアの文化人類学が現代日本にもたらすもの
中村沙絵 P279
連載
 
多頭獣の話 
第 5回
上田岳弘 P286
 
の、すべて 
第13回
古川日出男 P300
 
新「古事記」an impossible story 
第14回
村田喜代子 P328
 
鉄の胡蝶は夢は歳月に記憶を彫るか 
第54回
保坂和志 P336
 
レディ・ムラサキのティーパーティー――姉妹訳 ウェイリー源氏物語 
第 3回
毬矢まりえ 森山 恵P370
 
歩山録 
第 4回
上出遼平 P314
 
野良の暦 
第 4回
鎌田裕樹 P365
 
「くぐり抜け」の哲学 
第 5回
稲垣諭 P382
 
文化の脱走兵 
第 5回
奈倉有里 P398
 
庭の話 
第 8回
宇野常寛 P402
 
事務に狂う人々 
第 9回
阿部公彦 P414
 
撮るあなたを撮るわたしを 
第 8回
大山顕 P429
 
世界の適切な保存 
第10回
永井玲衣 P442
 
なめらかな人 
第11回
百瀬文 P448
 
文学のエコロジー 
第12回
山本貴光 P464
 
投壜通信 
第 7回
伊藤潤一郎 P454
 
磯崎新(シン・イソザキ)論 
第14回
田中純 P480
 
地図とその分身たち 
第15回
東辻賢治郎 P503
 
言葉の展望台 
第21回
三木那由他 P526
 
こんな日もある 競馬徒然草 
第24回
古井由吉 P511
 
現代短歌ノート二冊目 
第28回
穂村弘 P523
 
日日是(にちにちこれ)目分量 
第30回
くどうれいん P516
 
星占い的思考 
第35回
石井ゆかり P520
 
文芸文庫の風景 
第26回
浜野令子  
随筆
 
明るいほうへ・剝き身クラブへようこそ 
安達茉莉子 P106
 
牡蠣のようなセックスから遠く離れて 
石原海 P277
 
おのおのめいめいそれぞれの暮らしのもろもろ 
いちやなぎ P284
 
あまりにも短い 
伊藤紺 P326
 
和食のコミュニケーションモード 
小倉ヒラク P362
 
音楽ファン失望のチケット問題 
辰巳JUNK P396
 
地球がまわるとき 
野田祥代 P438
 
現代口語演劇のその先で 
宮崎玲奈 P477
 
誰もが縦になる 
吉岡乾 P508
書評
 
『Ultimate Edition』阿部和重 
吉川浩満 P534
 
『スピノザ』國分功一郎 
星野太 P536
 
第67回群像新人文学賞応募規定 
   
 
執筆者一覧 
  P546

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