タイトル:群像 2022年10月号 | ||||
創作 | ||||
新連載 多頭獣の話 かつて存在した完璧な文章を取り戻すために、人類はどこに向かうべきなのか。――こころがすべてだ。こころが体の活動を生んで、それが世界を作ってきた。そう思わない? | … | 上田岳弘 | P6 | |
チャイとミルク 未土里は自分の叫び声で目が覚めた。ピビちゃんの生まれ変わりの夢を見たせいだ。 | … | 長島有里枝 | P210 | |
国歌を作った男 ジョンが終生手を入れつづけたMMORPG「ヴィハーラ」にははじめ、世間的な観点において何もなかった。それが、すべてのはじまりだった。 | … | 宮内悠介 | P222 | |
新連載 文化の脱走兵 大好きなあの人のこと、詩と文学と、彼らが生きた時代と場所に、思いを馳せて。『夕暮れに夜明けの歌を』で話題の著者が、思いのままにロシアを語る、愛に満ちた連載がスタート。 | … | 奈倉有里 | P22 | |
特集「「弱さ」の哲学」 | ||||
創作 カプチーノ・コースト 休職中。一ヵ月後には復職することになっている。海の近くで暮らす早柚は、今日も砂浜でゴミを拾う。 | … | 片瀬チヲル | P28 | |
対談 「弱さ」のこと…… 永井玲衣×三木那由他 哲学は人を強くさせるのか。「弱さ」とは何なのか。わからないから考える、哲学者ふたりによる回り道の真摯な対話。 | … | P112 | ||
新連載 「くぐり抜け」の哲学 他者の身体に、少しでも近づこうとすること。わたしたちはどこまでそれをくぐり抜け、向き合い、受け入れる準備ができているのか。思考を進めては疑って戻る、そのくりかえしによって、ひらける世界があるのか。 | … | 稲垣諭 | P127 | |
短篇集 時が戻りませんように 心の扉をノック、ノック。愛しくて切ない、不思議なパワーをもらえるユーモラスな絵と10の言葉。 | … | 工藤あゆみ | P148 | |
批評 あなたを許さない――高瀬隼子作品と弱さをめぐる捻れについて 「弱さ」からこぼれ落ちるものとはなにか―小説は「切り捨てられるもの」を描く。 | … | 水上文 | P158 | |
論考 人間とロボットのコミュニケーションの可能性――「弱さ」から考える技術の活かし方 もっと効率的に、もっと便利に。「強い」技術が、「弱い」わたしたちを支えてくれる。そこでいったん立ち止まる。はたしてわたしたちは、どのような社会に住みたいのだろうか? | … | 江間有沙 | P165 | |
論考 おのが社会的弱さを語ること――それを取り巻く力について 社会的弱者による「弱さ」の語りは、時として受け容れられないことがある。「弱さ」を語り出すときに生じる力、それに対する反応と物語をめぐって。 | … | 栗田隆子 | P176 | |
論考 〈意志の力〉への信仰がゆらぐ時代に ――「弱さ」の可能性 やめたいのに、やめられない。依存症回復コミュニティの実践を通して、自分や他者の、ままならない弱さに光をあてる。 | … | 中村英代 | P185 | |
特別寄稿 中井久夫、そして三宅一生――生きてあることの地肌へ 精神と身体。ともに傷つきやすい人間の〈生〉の根源にじかに触れ、蘇生、躍動させたふたりの業に迫る。 | … | 鷲田清一 | P200 | |
エッセイ | ||||
戦争の匂いがかぐわしかったことなど一度もない 人々を生につなぎ止める匂いとは。「戦時下の食」を考える。 | … | 関口涼子 | P240 | |
批評 | ||||
空海 第 8回 空海の「両部の大法」と「護国」はどのようにして完成したのか。 | … | 安藤礼二 | P302 | |
対談 | ||||
小峰ひずみ×戸谷洋志 結ぶ技術、対話の可能性をめぐって 言葉を用いることは、既存のシステムに抗っていくひとつの可能性である。哲学研究者と批評家による、熱気あふれる対話 | … | P246 | ||
論点 | ||||
〈偽物〉とは何か | … | 尾久守侑 | P260 | |
article | ||||
選挙とジェンダー、LGBT――「多様性」を巡る公約点検 | … | 奥野斐 | P271 | |
最終回 | ||||
旋回する人類学 20回 人類学の歩みをたどりながら、この学問自体を語り直す旅の最終章。世界はどう語りうるのだろうか。 | … | 松村圭一郎 | P278 | |
見えない道標 16回 書物とともに、そして書物を通じて、人生を生きるということ。いままでの、そしてこれから出会う「道標」ににじむ思い。 | … | 若松英輔 | P286 | |
連載 | ||||
の、すべて 第 9回 | … | 古川日出男 | P340 | |
鉄の胡蝶は夢に記憶は歳月は彫るか 第50回 | … | 保坂和志 | P362 | |
二月のつぎに七月が 第44回 | … | 堀江敏幸 | P386 | |
文学ノート・大江健三郎 第 2回 | … | 工藤庸子 | P397 | |
庭の話 第 4回 | … | 宇野常寛 | P414 | |
事務に狂う人々 第 5回 | … | 阿部公彦 | P427 | |
撮るあなたを撮るわたしを 第 6回 | … | 大山顕 | P451 | |
世界の適切な保存 第 6回 | … | 永井玲衣 | P459 | |
なめらかな人 第 7回 | … | 百瀬文 | P464 | |
文学のエコロジー 第 8回 | … | 山本貴光 | P470 | |
投壜通信 第 5回 | … | 伊藤潤一郎 | P483 | |
磯崎新(シン・イソザキ)論 第10回 | … | 田中純 | P494 | |
講談放浪記 第10回 | … | 神田伯山 | P505 | |
「後」(アフター)の思考 第 2回 | … | 石戸諭 | P510 | |
地図とその分身たち 第12回 | … | 東辻賢治郎 | P522 | |
世界と私のA to Z 第14回 | … | 竹田ダニエル | P527 | |
言葉の展望台 第18回 | … | 三木那由他 | P538 | |
こんな日もある 競馬徒然草 第20回 | … | 古井由吉 | P544 | |
現代短歌ノート 二冊目 第25回 | … | 穂村弘 | P559 | |
日日是(にちにちこれ)目分量 第26回 | … | くどうれいん | P548 | |
「近過去」としての平成 第31回 | … | 武田砂鉄 | P552 | |
星占い的思考 第31回 | … | 石井ゆかり | P556 | |
辺境図書館 第31回 | … | 皆川博子 | P562 | |
文芸文庫の風景 第22回 | … | 津田周平 | ||
極私的雑誌デザイン考 第29回 | … | 川名潤 | P566 | |
随筆 | ||||
おいしい物語 | … | 今井真実 | P196 | |
本屋の〝売り場〟と〝場〟 | … | 古賀詩穂子 | P299 | |
テーマパークと「ジオ」の知 | … | 谷頭和希 | P338 | |
革命と放蕩 | … | 藤井仁子 | P448 | |
わたしの恐竜 | … | ラランドサーヤ | P520 | |
書評 | ||||
『ジョン・フォード論』蓮實重彦 | … | 上野昻志 | P568 | |
『ブロッコリー・レボリューション』岡田利規 | … | 篠原雅武 | P570 | |
第66回群像新人文学賞応募規定 | … | |||
執筆者一覧 | … | P578 |
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