タイトル:群像 2022年 7月号 | ||||
創作 | ||||
この世の喜びよ 幼い娘たちと過ごすために通ったショッピングセンター。そこの喪服売り場で働くあなたは、フードコートにずっと座っている少女が気になっている。 | … | 井戸川射子 | P6 | |
天気予報士エミリ 空想という世界線にワープして、わたしはいまを生き延びる。本当のわたしはどこにいるのだろう。 | … | 尾久守侑 | P246 | |
批評総特集 「論」の遠近法2022 | ||||
新連載 庭の話 私たちは人間外の事柄とのコミュニケーションを回復しなければならない。いまこの時代にあるべき「庭」とはらにか。 | … | 宇野常寛 | P48 | |
批評 爽やかな人間中心主義 批評とポストヒューマニズム的思潮 ウイスキー蒸溜所の「ご託宣」、ソムリエの「仕事」、映画批評、アメリカの禁酒法と憲法、クイズ・・・・・・人間的な営み、「制度」と爽やかに戯れる。 | … | 入江哲朗 | P78 | |
批評 アジアの複数性をめぐる問い 加藤周一、ホー・ツーニェン、ユク・ホイの仕事をめぐって 西洋的近代の諸前提をアジアというコンテクストから問い直す。 | … | 片岡大右 | P90 | |
エッセイ 社会科学から社会化学へ 『力と交換様式』を書き終えたいま甦る、ポール・ド・マンやジャック・デリダとの友情。珠玉の随想。 | … | 柄谷行人 | P111 | |
批評 「かれ」と「私」の彼岸 町屋良平『ほんのこども』論 「書く私」と「書かれる私」ーー語る主体を簒奪/奪還した先にある人間の姿。 | … | 倉本さおり | P118 | |
批評 「とり乱し」の先、「出会い」がつくる条件 田中美津『いのちの女たちへ』論 フェミニズムと「書くこと」の交点。日本フェミニズム運動の「古典」から現代の「トラブル」へ。 | … | 住本麻子 | P127 | |
エッセイ 我々は既にエミリー・ディキンソンではない わたしは、批評は断然人恋しい書きものだと知っている。 | … | 瀬戸夏子 | P141 | |
批評 命のやすさ 依存者の詩学と不確かな生 不確かであること、脆弱さ。バトラーは「プレカリティ」という言葉に何を見出したのか。カーソン・マッカラーズ『心は孤独な狩人』に描かれた「非情な生の形式」と共鳴する、依存者の詩学。 | … | 新田啓子 | P145 | |
批評 Name Is Johnny…, Guitar. 蓮實重彦『ショットとは何か』論 『ショットとは何か』は、如何なる厳密さが如何なる雄弁をその寡黙さと穏やかさのうちに組織しているのか。 | … | 廣瀬純 | P157 | |
批評 「感情」と「理性」:けっきょくどちらが大切なのか? 「感情」重視の議論が増えているいま、「理性」は必要なのか。進化心理学を手がかりに考察する。 | … | ベンジャミン・クリッツァー | P165 | |
批評 我ら拷問者 松浦理英子論・試論 全てが初めから、やり直さなければならない。新たなる関係性の発明へ向けて。既存のカテゴリーを宙づりし、新しい差異の地平を開く。 | … | 水上文 | P177 | |
「国家と批評」第一部完結インタビュー | ||||
国家と批評と生活と 大澤 聡 テクストだけでは見えてこない思想家の「生活」。批評を織りなす多層的な世界をほぐす。 | … | 聞き手宮田文久 | P190 | |
批評 国家と批評 〔25〕 一九三六年、三木清は憂鬱につつまれていた。戒厳令のなか、三木を乗せた列車は西へ向かう。 | … | 大澤聡 | P201 | |
『現代思想入門』刊行記念対談 | ||||
人生のリゾーム的展開をめぐって 千葉雅也×三浦哲哉 砂漠の時代に「現代思想」をいかに受け継ぐのか。 | … | 千葉雅也 三浦哲哉 | P226 | |
追悼・菊地信義 | ||||
追悼・菊地信義 言葉と物 | … | 水戸部功 | P304 | |
追悼・中山俊宏 | ||||
追悼・中山俊宏 微かな響き合いの中に | … | 池内恵 | P310 | |
論点 | ||||
「正しい日本語」を越えて 「パートナーの呼び方」を自分で選ぶ | … | 中村桃子 | P316 | |
批評連作 | ||||
空海 第 7回 「空」のもつ最高にして最大の強度を解放する先に、空海が見ていたものとは。 | … | 安藤礼二 | P324 | |
最終回 | ||||
太陽諸島 第10回 Hirukoが生まれ育った島国は、消えてしまったのか。バトル海の船旅の末に六人がたどり着いた答えとは。 | … | 多和田葉子 | P352 | |
コラボ連載 | ||||
SEEDS 現代新書のタネ 第 6回 眠りの起源に迫る | … | 金谷啓之 | P372 | |
連載 | ||||
の、すべて 第 6回 | … | 古川日出男 | P378 | |
新「古事記」an impossible story 第10回 | … | 村田喜代子 | P393 | |
見えない道標 第13回 | … | 若松英輔 | P405 | |
鉄の胡蝶は歳月に夢は記憶を彫るか 第47回 | … | 保坂和志 | P417 | |
二月のつぎに七月が 第42回 | … | 堀江敏幸 | P445 | |
事務に狂う人々 第 2回 | … | 阿部公彦 | P458 | |
撮るあなたを撮るわたしを 第 3回 | … | 大山顕 | P478 | |
世界の適切な保存 第 3回 | … | 永井玲衣 | P485 | |
なめらかな人 第 4回 | … | 百瀬文 | P490 | |
文学のエコロジー 第 5回 | … | 山本貴光 | P496 | |
磯崎新(シン・イソザキ)論 第 7回 | … | 田中純 | P510 | |
講談放浪記 第 7回 | … | 神田伯山 | P525 | |
地図とその分身たち 第 9回 | … | 東辻賢治郎 | P530 | |
食客論 第 8回 | … | 星野太 | P534 | |
ケアする惑星 第12回 | … | 小川公代 | P548 | |
言葉の展望台 第15回 | … | 三木那由他 | P557 | |
こんな日もある 競馬徒然草 第17回 | … | 古井由吉 | P568 | |
旋回する人類学 第17回 | … | 松村圭一郎 | P563 | |
現代短歌ノート 二冊目 第22回 | … | 穂村弘 | P578 | |
日日是(にちにちこれ)目分量 第23回 | … | くどうれいん | P574 | |
Nの廻廊 第14回 | … | 保阪正康 | P437 | |
薄れゆく境界線――現代アメリカ小説探訪 第25回 | … | 諏訪部浩一 | P581 | |
「近過去」としての平成 第28回 | … | 武田砂鉄 | P589 | |
星占い的思考 第28回 | … | 石井ゆかり | P586 | |
所有について 第15回 | … | 鷲田清一 | P594 | |
辺境図書館 第28回 | … | 皆川博子 | P606 | |
文芸文庫の風景 第19回 | … | 水戸部功 | ||
随筆 | ||||
「コジモール?」 | … | 大川史織 | P224 | |
船乗りに吹く風 | … | 久栖博季 | P314 | |
画面の功罪 | … | 黒木秀房 | P376 | |
何も信用ならない | … | 年森瑛 | P456 | |
シャドーロール | … | 野崎有以 | P572 | |
書評 | ||||
『無月の譜』松浦寿輝 | … | 中田健太郎 | P610 | |
『君たちはしかし再び来い』山下澄人 | … | 古谷利裕 | P612 | |
創作合評 | ||||
「祝宴」温又柔 | … | 長瀬海森山恵 山下澄人 | P624 | |
「夢と灰」青野暦 | … | 長瀬海森山恵 山下澄人 | P624 | |
「遠い指先が触れて」島口大樹 | … | 長瀬海森山恵 山下澄人 | P624 | |
第66回群像新人文学賞応募規定 | … | |||
執筆者一覧 | … | P642 |
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