タイトル:群像 2022年 6月号 | ||||
新人賞発表 | ||||
第65回群像新人文学賞発表 | … | |||
当選作 家庭用安心坑夫 わたしの人生はいつの間に過ぎ去ってしまったの? 小波は家庭を飛び出し、実家近くの鉱山へ〈墓参り〉に向かう。現実と妄想が侵食し合い、人間の根源的恐怖に迫るデビュー作。 | … | 小砂川チト | P6 | |
当選作 点滅するものの革命 報奨金を夢みて八年前の拳銃を探す父ちゃん、雀荘のママの鈴子さん、失恋を引きずる大学生のレンアイ。幼い「ちえ」がまなざす、多摩川の河川敷のひと夏の情景。 | … | 平沢逸 | P69 | |
受賞の言葉 選評 (柴崎友香/島田雅彦/古川日出男/町田康/松浦理英子) | … | P140 | ||
創作 | ||||
愛媛県新居浜市上原一丁目三番地 自分の部屋から眺めた屋上、受験勉強の合間の台所、仲間と集まった応接室ーー。父親が建てた緑の家がなくなる。僕はこの家の、僕たち家族の物語を書かなければならない。 | … | 鴻上尚史 | P152 | |
遠い指先が触れて 「ねえ、覚えてる?」忘れていたことを思い出したときの、思い出そうとするときの、あの感覚。記憶をめぐる、愛をめぐる冒険。 | … | 島口大樹 | P210 | |
フィービーちゃんと僕 PBいなくなってから、母の涙を見ない日は一日もない。樹木は母の悲しみに寄り添う方法を考えている。 | … | 長島有里枝 | P289 | |
新連載 | ||||
事務に狂う人々 これほど奇妙で、これほど私たちの生活と深くかかわるものがあるだろうか。「事務」の真相/深層に迫る連載がスタート。 | … | 阿部公彦 | P302 | |
対談 | ||||
『マイスモールランド』刊行記念 中島京子×川和田恵真 見えない現実をフィクションで描く すぐ近くにいる「見えない人々」を、映画と小説はどう描くのか。社会の不条理を「家族の物語」として紡ぐふたりの対話。 | … | 中島京子 川和田恵真 | P322 | |
『水納島再訪』刊行記念 宇田智子×橋本倫史 『水納島再訪』をめぐって 繰り返しの「再訪」から生まれたエッセイのようなノンフィクション。そこから始まる、風景や時間についての語らい。 | … | 宇田智子 橋本倫史 | P332 | |
批評 | ||||
「女たち」による小説の再生――工藤庸子『大江健三郎と「晩年の仕事」』」 戦争とフェミニズム。社会の変動のなかで新たな表情を見せる「大江文学」の力に迫る。 | … | 野崎歓 | P346 | |
エッセイ | ||||
クルミ世界の住人 好きなもの、好きなことを分かち合う喜び。好きが、愛が満ちてゆく。ロシア文学を学び、訳し、愛する著者による渾身のエッセイ。 | … | 奈倉有里 | P352 | |
追悼・青山真治 | ||||
See The Sky About To Rain――青山真治追悼 | … | 阿部和重 | P362 | |
論点 | ||||
「家族観」を塗り替えていくために | … | 奥野斐 | P366 | |
最終回 | ||||
ゴッホの犬と耳とひまわり 第28回 ゴッホのサインは本物だったのか。〈家計簿〉の謎がいま解き明かされる。 | … | 長野まゆみ | P375 | |
コラボ連載 | ||||
SEEDS 現代新書のタネ 第 5回 この上なく非ドゥルーズ的な世紀においてドゥルーズを読むこと――万人のための、そして誰のためでもない哲学という猛毒について―― | … | 鹿野祐嗣 | P394 | |
連載 | ||||
太陽諸島 第 9回 | … | 多和田葉子 | P402 | |
新「古事記」an impossible story 第 9回 | … | 村田喜代子 | P420 | |
見えない道標 第12回 | … | 若松英輔 | P430 | |
鉄の胡蝶は記憶の夢に歳月に彫るか 第46回 | … | 保坂和志 | P443 | |
二月のつぎに七月が 第41回 | … | 堀江敏幸 | P465 | |
撮るあなたを撮るわたしを 第 2回 | … | 大山顕 | P478 | |
世界の適切な保存 第 2回 | … | 永井玲衣 | P486 | |
なめらかな人 第 3回 | … | 百瀬文 | P491 | |
文学のエコロジー 第 4回 | … | 山本貴光 | P496 | |
投壜通信 第 3回 | … | 伊藤潤一郎 | P508 | |
磯崎新(シン・イソザキ)論 第 6回 | … | 田中純 | P516 | |
講談放浪記 第 6回 | … | 神田伯山 | P525 | |
地図とその分身たち 第 8回 | … | 東辻賢治郎 | P530 | |
ケアする惑星 第11回 | … | 小川公代 | P535 | |
言葉の展望台 第14回 | … | 三木那由他 | P546 | |
こんな日もある 競馬徒然草 第16回 | … | 古井由吉 | P552 | |
旋回する人類学 第16回 | … | 松村圭一郎 | P556 | |
現代短歌ノート 二冊目 第21回 | … | 穂村弘 | P561 | |
日日是(にちにちこれ)目分量 第22回 | … | くどうれいん | P564 | |
Nの廻廊 第13回 | … | 保阪正康 | P569 | |
薄れゆく境界線――現代アメリカ小説探訪 第24回 | … | 諏訪部浩一 | P577 | |
「近過去」としての平成 第27回 | … | 武田砂鉄 | P581 | |
星占い的思考 第27回 | … | 石井ゆかり | P588 | |
所有について 第14回 | … | 鷲田清一 | P591 | |
辺境図書館 第27回 | … | 皆川博子 | P606 | |
国家と批評 第24回 | … | 大澤聡 | P610 | |
文芸文庫の風景 第18回 | … | 水戸部功 | ||
極私的雑誌デザイン考 第27回 | … | 川名潤 | P586 | |
随筆 | ||||
腐る宝石 | … | 久保田沙耶 | P398 | |
おばあちゃんだらけの国で | … | 錦見映理子 | P476 | |
書評 | ||||
『今日よりもマシな明日 文学芸能論』矢野利裕 | … | 倉数茂 | P632 | |
『編集の提案』津野海太郎 宮田文久編 | … | 辻山良雄 | P634 | |
『ジャン=リュック・ナンシーと不定の二人称』伊藤潤一郎 | … | 西山雄二 | P636 | |
『春のこわいもの』川上未映子 | … | 由尾瞳 | P638 | |
第66回群像新人文学賞応募規定 | … | |||
執筆者一覧 | … | P642 |
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