タイトル:群像 2022年 5月号 | ||||
小特集・石沢麻依 | ||||
一挙掲載 月の三相 身体化する面、剝奪される顔ーー。誰もが面を持つ小さな街の歴史と記憶が、東西ドイツに引き裂かれた少年少女の物語を写しだす。芥川賞受賞後第一作。 | … | 石沢麻依 | P6 | |
批評 「越境者」から「亡命者」へ至る個の軌跡 高橋たか子の小説において「亡命」という言葉は、何か決定的にそぎ落とされたものを浮かび上がらせているーー文芸文庫化された高橋たか子『亡命者』巻末解説となった、アクチュアリティあふれる批評を掲載する。 | … | 石沢麻依 | P129 | |
新連載 | ||||
ふたり暮らしの〈女性〉史 明治・大正・昭和の日本で、まっすぐに生きようとした〈女性〉たち。「大きな歴史」に覆い隠されてきた、彼女たちの物語を、いま。 | … | 伊藤春奈 | P137 | |
撮るあなたを撮るわたしを 「撮るーー撮られる」、この行為の可能性。これはもう、「写真」論ではない。 | … | 大山顕 | P162 | |
世界の適切な保存 奇妙な言葉や世界がふと見せるおかしみのある不条理。断片的すぎてすぐに消え去ってしまうような「何か」を失わないために書き綴る哲学エッセイ。 | … | 永井玲衣 | P170 | |
創作 | ||||
ロマン派 母が入院してひとりになった父が、わたしのマンションに来ることになった。父と一緒に暮らすのは四十年ぶりだ。 | … | 川上弘美 | P176 | |
帰れない探偵 探す人たちの国の物語 ひとりで漂うように遠い街へ移り続ける探偵。初夏は遅くまで夜にならない国にたどり着く。 | … | 柴崎友香 | P184 | |
川むこうの丘 三十代、独身、実家暮し、療養中。わたしは子のいる「凡庸な」家庭を夢に見る。 | … | 髙橋陽子 | P201 | |
日本武尊 荒ぶる息子を恐れた父親は、彼に次々と出征を命じる。父は僕に死んで欲しいのだろうか。町田古事記「熊襲征討」「東国征討」。 | … | 町田康 | P240 | |
エッセイ | ||||
愛について この頃、わたしの周囲で人が死ぬのだ。彼女とわたしの対話は思わぬ方向へ向かう。詩人による哲学随想。 | … | 伊藤比呂美 | P262 | |
W書評 | ||||
高瀬準子『おいしいごはんが食べられますように』 文学の新たなキックオフを告げる | … | 長瀬海 | P275 | |
高瀬準子『おいしいごはんが食べられますように』 生きのびてしまうあなた | … | ひらりさ | P278 | |
レポ漫画 | ||||
100分de名言を求めて 第 4回 人はなぜ易々と迎合してしまうのか。今月の「100分de名言」は、ハイデガー『存在と時間』について。 | … | 増村十七 | P282 | |
最終回 | ||||
はぐれんぼう 第22回 わたしは「はぐれんぼうちゃん」たちの声に耳を澄ます。みんなで元いた場所に帰ろう。 | … | 青山七恵 | P286 | |
マルクスる思考 第18回 もはやバンデミック以前の世界には戻らない。危機的状況の「最終リハーサル」に、いまわれわれが思考すべきこととは。 | … | 斎藤幸平 | P300 | |
コラボ連載 | ||||
SEEDS 現代新書のタネ 第 4回 インターセクショナリティから見た現代日本 | … | 下地ローレンス吉孝 | P305 | |
連載 | ||||
の、すべて 第 5回 | … | 古川日出男 | P313 | |
太陽諸島 第 8回 | … | 多和田葉子 | P329 | |
見えない道標 第11回 | … | 若松英輔 | P346 | |
ゴッホの犬と耳とひまわり 第27回 | … | 長野まゆみ | P361 | |
鉄の胡蝶は記憶に歳月は夢に彫るか 第45回 | … | 保坂和志 | P377 | |
二月のつぎに七月が 第40回 | … | 堀江敏幸 | P399 | |
なめらかな人 第 2回 | … | 百瀬文 | P411 | |
文学のエコロジー 第 3回 | … | 山本貴光 | P418 | |
磯崎新(シン・イソザキ)論 第 5回 | … | 田中純 | P431 | |
講談放浪記 第 5回 | … | 神田伯山 | P440 | |
地図とその分身たち 第 7回 | … | 東辻賢治郎 | P464 | |
食客論 第 7回 | … | 星野太 | P445 | |
ケアする惑星 第10回 | … | 小川公代 | P476 | |
言葉の展望台 第13回 | … | 三木那由他 | P470 | |
こんな日もある 競馬徒然草 第15回 | … | 古井由吉 | P460 | |
旋回する人類学 第15回 | … | 松村圭一郎 | P485 | |
現代短歌ノート 二冊目 第20回 | … | 穂村弘 | P493 | |
日日是(にちにちこれ)目分量 第21回 | … | くどうれいん | P496 | |
薄れゆく境界線――現代アメリカ小説探訪 第23回 | … | 諏訪部浩一 | P500 | |
「近過去」としての平成 第26回 | … | 武田砂鉄 | P514 | |
星占い的思考 第26回 | … | 石井ゆかり | P490 | |
所有について 第13回 | … | 鷲田清一 | P519 | |
辺境図書館 第26回 | … | 皆川博子 | P506 | |
国家と批評 第23回 | … | 大澤聡 | P532 | |
〈世界史〉の哲学 第141回 | … | 大澤真幸 | P550 | |
文芸文庫の風景 第17回 | … | 水戸部功 | ||
極私的雑誌デザイン考 第26回 | … | 川名潤 | P504 | |
随筆 | ||||
エロくない方の人形の話 | … | 菊地浩平 | P260 | |
単なる迷惑行為 | … | グレゴリー・ケズナジャット | P310 | |
文字のない地図 | … | 正木香子 | P416 | |
卒業 | … | 村井理子 | P510 | |
書評 | ||||
『石を黙らせて』李 龍徳 | … | 小田原のどか | P566 | |
『戒厳』四方田犬彦 | … | 斎藤真理子 | P568 | |
『曼陀羅華X』古川日出男 | … | 町屋良平 | P570 | |
『失われた未来を求めて』木澤佐登志 | … | 綿野恵太 | P572 | |
創作合評 | ||||
「ケチる貴方」石田夏穂 | … | 森山恵山下澄人 長瀬海 | P576 | |
「ファザーコンプレックス」青木淳悟 | … | 森山恵山下澄人 長瀬海 | P576 | |
「アパートメントに口あらば」早助よう子 | … | 森山恵山下澄人 長瀬海 | P576 | |
第65回群像新人文学賞予選通過作品発表 | … | P592 | ||
第66回群像新人文学賞応募規定 | … | |||
執筆者一覧 | … | P594 |
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