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群像 2022年 3月号 [ 文芸雑誌目次DB ]

群像

毎月7日
(株)講談社

講談社 BOOK倶楽部:文芸書 群像

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タイトル:群像 2022年 3月号
創作
 
すでに破いて中味が空になっている部分 
カズとアンと三人で会った。徹底的にとりとめのないことのみを喋った二時間だった。
川上弘美 P6
中篇一挙
 
ケチる貴方 
とんでもなく冷え性だった私は、一時的に体温を上げる謎の方法にたどり着いた。芥川賞候補作『我が友、スミス』で注目された新鋭による意欲作。
石田夏穂 P96
 
そのあわい 
曖昧に溶けゆき、確からしい愛情をもたらさなかった「家族」の輪郭。あたらしい生命を:迎えたとき、私は記憶の旅に出た。太宰賞受賞第一作。
山家望 P143
新連載
 
文学のエコロジー 
文字から文字へ、言葉から言葉へ、文から文へ。構築された世界をひとつずつ、分解する。プログラマー的視点で文学世界を観察する、新感覚批評連載がスタート。
山本貴光 P76
芥川賞受賞記念
 特別エッセイ
規則正しい生活 
『ブラックボックス』が第166回芥川賞を受賞。著者によるエッセイと作品論をお届けします。
砂川文次 P54
 批評
ケダモノ、街を奔る――『ブラックボックス』と「十九歳の地図」 
高原到 P57
特集 レベッカ・ソルニット
 レベッカ・ソルニットとは誰か。
エレメンタル レベッカ・ソルニットの文章について 
本が描き出す魔術的世界に不在のまま、延長する線の束に相対し、「声」を聴く。具体的地点、地水火風、自然史の時間。「気象」的観測を試みる。
管啓次郎 P16
 
たとえば欄外にテキストを走らせ、地図帳を言葉であふれさせること 
「中心地」を回避すること。無限の主観的な読解へ、あるいは誤読の可能性にさえ導くーー。「アトラス」シリーズを中心に分析し綴った、ソルニットと地図。
東辻賢治郎 P29
 
レベッカ・ソルニットのフェミニズムと繰り返しの美学 
書くことを避けて通れない危機意識があると語るフェミニズムの主題において、ソルニットが同じ主題、同じ思考を敢えて反復する意図を考える。
ハーン小路恭子 P41
批評
 
花田清輝の「党」 
デビュー作『花田清輝 砂のペルソナ』から40年。文学と革命をめぐる思考は深化する。
絓秀実 P186
 
聖、民俗と記憶――古井文学の源泉を求めて 
三回忌。曖昧さと揺らぎ。私と他者の間に生じる融合、共振。初期の長篇『聖』を中心とした、古井文学の源泉への試文。
築地正明 P220
 
昭和の思想力 
近代史の底に沈んだ日本の「思想」は、どのようなかたちをしていたか。いまふたたび、「近代の超克」が問われている。
富岡幸一郎 P240
『ヒカリ文集』刊行記念特別エッセイ
 
心を使わない人 
世の中には〈心を使わない人〉がいる。その中でも魅力的なタイプには大いに想像力を刺戟される。
松浦理英子 P91
論点
 
アバター社会が知情意にもたらすもの 
江間有沙 P288
 
映画が現実を変えることは許されるのか 
大島新 P296
 
〈新しさ〉はこの世界に可能か――移住者たちの文学をめぐる覚書 
中井亜佐子 P302
連載再開
 
所有について 
第11回 「わたしのもの」と「だれかのもの」。存在の隘路を手探りで進むスリリングな論攷が、帰ってきました。
鷲田清一 P310
最終回
 
「ヤッター」の雰囲気 
第24回 当直のシフトを組むのは大変だけれど、自分で決めたからには楽しもう。精神医学を身近に感じる処方箋、最終回。
星野概念 P324
コラボ連載
 
SEEDS 現代新書のタネ 
第 2回 韓国語 日本語人を「言語学者」にする言語
辻野裕紀 P330
連載
 
の、すべて 
第 3回
古川日出男 P335
 
太陽諸島 
第 6回
多和田葉子 P351
 
新「古事記」an impossible story 
第 7回
村田喜代子 P368
 
見えない道標 
第 9回
若松英輔 P376
 
はぐれんぼう 
第20回
青山七恵 P389
 
ゴッホの犬と耳とひまわり 
第26回
長野まゆみ P399
 
鉄の胡蝶は歳月は記憶は夢の彫るか 
第43回
保坂和志 P406
 
磯崎新(シン・イソザキ)論 
第 3回
田中純 P432
 
講談放浪記 
第 3回
神田伯山 P442
 
食客論 
第 6回
星野太 P456
 
ケアする惑星 
第 8回
小川公代 P447
 
世界と私のA to Z 
第11回
竹田ダニエル P470
 
言葉の展望台 
第11回
三木那由他 P480
 
こんな日もある 競馬徒然草 
第13回
古井由吉 P487
 
旋回する人類学 
第13回
松村圭一郎 P491
 
ポエトリー・ドッグス 
第14回
斉藤倫 P496
 
マルクスる思考 
第17回
斎藤幸平 P502
 
現代短歌ノート 二冊目 
第18回
穂村弘 P507
 
日日是(にちにちこれ)目分量 
第19回
くどうれいん P512
 
薄れゆく境界線――現代アメリカ小説探訪 
第21回
諏訪部浩一 P516
 
「近過去」としての平成 
第24回
武田砂鉄 P523
 
星占い的思考 
第24回
石井ゆかり P520
 
辺境図書館  
第24回
皆川博子 P528
 
国家と批評 
第21回
大澤聡 P532
 
〈世界史〉の哲学 
第140回
大澤真幸 P0
 
文芸文庫の風景 
第15回
佐伯慎亮  
 
極私的雑誌デザイン考 
第24回
川名潤 P510
随筆
 
平和の主語 
キハラハント愛 P182
 
街の色 
久野愛 P328
 
紛い物の恋 
佐々木チワワ P430
 
大阪市東住吉区田辺3丁目 
上林翼 P562
書評
 
『侯孝賢の映画講義』侯孝賢 
三浦哲哉 P572
 
『ヌマヌマ記 はまったら抜けだせない現代ロシア小説傑作選』沼野充義・沼野恭子/編訳 
小林エリカ P574
 
第66回群像新人文学賞応募規定 
   
 
執筆者一覧 
  P578

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