タイトル:群像 2022年 2月号 | ||||
新年短篇特集 | ||||
砂漠の検問所 人々は荒れ果てた故郷を離れ、生きるための旅に出る。国境の検問所の権力者は、美しい女を前にほくそ笑む。 | … | 池澤夏樹 | P8 | |
流れるプールに流される アンから、夏野とミナト父娘と三人で会ったことを聞いたとたん、朝見はお腹の中がたよりなくなってきた。この感覚は嫉妬だと気づく。 | … | 川上弘美 | P14 | |
枇杷は九年で 到来物の枇杷を食べた早瀬が吐き出した種を、柚子の提案で植木鉢に埋めることにした。 | … | 佐伯一麦 | P23 | |
翌日 「やっぱりわたし、踊ってくる」。その翌日も、未土里はバレエ教室に向かった。 | … | 長島有里枝 | P35 | |
日なた ああ、どうして面など被るのだろう。小説家の木山は、スナックで見た面が頭から離れない。 | … | 沼田真佑 | P48 | |
美しい死 男の子の美しさに気づいたのは十六歳の時だった。きららは彼そのものになりたかった。 | … | 藤野可織 | P61 | |
乗仁天皇の治世 夫をえらぶか、兄をえらぶか。しゃべらない御子に何が効くのか。町田古事記「沙本毘古と沙本毘売」「本牟智和気御子」。 | … | 町田康 | P72 | |
創作一挙 | ||||
短篇七芒星 奏雨/狙撃/落下/雷撃/代替/春嵐/縁起 だれも舞城を止められないーー増殖する物語と感情に巻き込まれよ。 | … | 舞城王太郎 | P91 | |
ノンフィクション | ||||
まぶしすぎる太陽 「太陽の塔」は、大阪万博のシンボルではなかったーー。忘却され美化された記憶とイメージ。知られざる大阪万博の姿を掘り起こす。 | … | 佐野広記 | P196 | |
新連載 | ||||
投壜通信〔1〕「あなた」を待ちながら 「誰でもよいあなたを待ちながら」言葉は出会い、忘却され、時間をかけて熟成する。ほかならぬ私に宛てられた投壜通信がいま、はじまる。 | … | 伊藤潤一郎 | P237 | |
連作 | ||||
帰れない探偵 風が歌うとき この町ではめずらしく、十二月に晴天が三日続いた日。ドナ(仮名)がホテルに現れるーー大好評連作シリーズ。 | … | 柴崎友香 | P246 | |
論点 | ||||
コロナと顔をめぐる写真論 | … | 大山顕 | P259 | |
絡み合う木の葉と言の葉――アリ・スミスの季節四部作 | … | 木原善彦 | P268 | |
陶酔する物語を探して | … | 鈴木みのり | P281 | |
article | ||||
グラフィックノベルの世界 「マンガ」はもはや、子どものためだけの読みものではない。『THIS ONE SUMMER』の翻訳者が、グラフィックノベルの魅力に迫る。 | … | 三辺律子 | P302 | |
NO YOUTH NO JAPAN――政治を語る共通言語を持つための教科書づくり 政治にしかできないこと、政治だからできることがある。学び、考え、語るために。少しずつ、社会の土壌を耕していく。 | … | 能條桃子 | P308 | |
連載 | ||||
の、すべて 第 2回 | … | 古川日出男 | P314 | |
太陽諸島 第 5回 | … | 多和田葉子 | P328 | |
新「古事記」an impossible story 第 6回 | … | 村田喜代子 | P343 | |
見えない道標 第 8回 | … | 若松英輔 | P355 | |
はぐれんぼう 第19回 | … | 青山七恵 | P367 | |
ゴッホの犬と耳とひまわり 第25回 | … | 長野まゆみ | P375 | |
鉄の胡蝶は記憶に夢は歳月に彫るか 第42回 | … | 保坂和志 | P386 | |
磯崎新(シン・イソザキ)論 第 2回 | … | 田中純 | P407 | |
講談放浪記 第 2回 | … | 神田伯山 | P419 | |
地図とその分身たち 第 5回 | … | 東辻賢治郎 | P424 | |
ケアする惑星 第 7回 | … | 小川公代 | P430 | |
世界と私のA to Z 第10回 | … | 竹田ダニエル | P437 | |
言葉の展望台 第10回 | … | 三木那由他 | P444 | |
こんな日もある 競馬徒然草 第12回 | … | 古井由吉 | P451 | |
旋回する人類学 第12回 | … | 松村圭一郎 | P455 | |
ポエトリー・ドッグス 第13回 | … | 斉藤倫 | P460 | |
マルクスる思考 第16回 | … | 斎藤幸平 | P466 | |
現代短歌ノート 二冊目 第17回 | … | 穂村弘 | P499 | |
日日是(にちにちこれ)目分量 第18回 | … | くどうれいん | P471 | |
Nの廻廊 第12回 | … | 保阪正康 | P475 | |
薄れゆく境界線――現代アメリカ小説探訪 第20回 | … | 諏訪部浩一 | P484 | |
「近過去」としての平成 第23回 | … | 武田砂鉄 | P488 | |
「ヤッター」の雰囲気 第23回 | … | 星野概念 | P492 | |
星占い的思考 第23回 | … | 石井ゆかり | P496 | |
辺境図書館 第23回 | … | 皆川博子 | P502 | |
国家と批評 第20回 | … | 大澤聡 | P506 | |
〈世界史〉の哲学 第139回 | … | 大澤真幸 | P521 | |
文芸文庫の風景 第14回 | … | 佐伯慎亮 | ||
随筆 | ||||
まなざしの持つ時間 | … | 加藤拓也 | P300 | |
サーモンフライ | … | 小池水音 | P384 | |
ウィズコロナ | … | 永井みみ | P534 | |
書評 | ||||
『ほんのこども』町屋良平 | … | 高山羽根子 | P542 | |
第66回群像新人文学賞応募規定 | … | |||
執筆者一覧 | … | P546 |
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