タイトル:群像 2021年10月号 | ||||
創刊75周年記念号① | ||||
創作 オオカミの デビュー作『さようなら、ギャングたち』から40年。固有名詞のなくなった世界で、わたしはチョウセイされた本を改めて書きなおす。 | … | 高橋源一郎 | P6 | |
小特集・多和田葉子 〈新連載〉 太陽諸島 Hirukoが生まれ育った島国が消えてしまったのか確かめるために、六人は東を目指す。連作長篇(サーガ)の新たな旅がいま出航する。 | … | 多和田葉子 | P39 | |
〈批評〉 互いに溶け合う言語とペルソナエ 国はもういい、個人が大事。文庫化される『地球にちりばめられて』の解説を転載。 | … | 池澤夏樹 | P55 | |
〈批評〉 多和田葉子と森の兄弟たち――『オオカミ県』をめぐって 初めての書きおろし絵本『オオカミ県』を手がかりに、動物たちから多和田文学をたどり直す画期的論考。 | … | 野崎歓 | P60 | |
批評/エッセイ | ||||
霊と反復 交換様式から生じる観念的な力はどこからくるのか。「探究」は続く。 | … | 柄谷行人 | P67 | |
窮することで見えてくるもの――大江健三郎『水死』論―― 文学だけがもたらす真の「窮境」とは何か。並はずれた傑作『水死』を射貫く批評。 | … | 蓮實重彦 | P74 | |
空海〔4〕 確固とした「私」も「世界」も崩れ去る場所ーー青年は「空」を目指す。 | … | 安藤礼二 | P236 | |
後ろ向きの予言書『〈世界史〉の哲学 近代篇』を読む 『〈世界史〉の哲学』は、資本主義の「外」を構想する。 | … | 吉川浩満 | P193 | |
創作 | ||||
その日まで 重篤の病床にある男を見舞う女は、彼の妻よりも年上だった。男女の繋がりの深奥に迫る掌篇。 | … | 瀬戸内寂聴 | P86 | |
ジビエ料理 クズ人間一本勝負 ストーカーだろうが猪に襲われるのを見殺しにしてよいわけではない。それが人道というものだ。 | … | 町田康 | P92 | |
貸本屋うずら堂 貸本屋のおじさん自らが描いた貸本漫画十七冊に胸躍らせた、短くも濃密な小学四年の夏休みが、読書ノートから甦る。 | … | 諏訪哲史 | P115 | |
Robots 後輩が仕事を辞め、YouTuberになった。早くロボットになりましょうよ。 | … | 上田岳弘 | P138 | |
幸せな女たち 異性愛者で恋愛をし、結婚を望んでいるということを前提に進む会話。そのたびにきららは少し驚いた。 | … | 藤野可織 | P158 | |
新連載 | ||||
地図とその分身たち 「私たちがいるのはここですね」――世界と身体と紙片の奇跡的結合。地図を片手に存在を問い直す、冒険的新連載がスタート。 | … | 東辻賢治郎 | P168 | |
論点 | ||||
論点 なにかを批判するときにその批判の切っ先を同時に自分の喉元に突きつける--今月の「論点」は、「感情」「コロナと鉄道」「小山田圭吾」。 | … | P198 | ||
感情は私たちを振り回す? | … | 源河亨 | P198 | |
コロナと鉄道 | … | 原武史 | P207 | |
中間地帯にいる私――小山田圭吾の件をめぐって | … | 矢野利裕 | P223 | |
シンポジウム | ||||
女性蔑視はどうつくられるか――ラファエル・リオジエ『男性性の探究』をめぐって 男性支配の行動を抉る話題書著者を迎えての、仏・米・日本における「男性性」にまつわる白熱議論。 | … | ラファエル・リオジエ三牧聖子 清田隆之 | P176 | |
鼎談シリーズ | ||||
徹底討議 松浦寿輝×沼野充義×田中純 二〇世紀の思想・文学・芸術 第9回 批評の革新 1917年、政治の革命と文学の革命が同じ年に起こった。「批評」を切り口に二0世紀の思想と文学を展望する。 | … | 松浦寿輝沼野充義 田中純 | P276 | |
追悼・坂上弘 | ||||
冷水を浴びせる――坂上弘の文体 | … | 三浦雅士 | P272 | |
最終回 | ||||
水納島再訪 第 3回 6日間の滞在もいよいよ最後の日を迎えた。働くために島を離れ沖縄を出た人の言葉から伝わる、現代と地続きにある沖縄の歴史。 | … | 橋本倫史 | P318 | |
コラボ連載 | ||||
DIG 現代新書クラシックス〔10〕 ローマと同じ轍を踏むなかれ | … | 井上文則 | P352 | |
連載 | ||||
新「古事記」an impossible story 第 2回 | … | 村田喜代子 | P358 | |
見えない道標 第 7回 | … | 若松英輔 | P368 | |
はぐれんぼう 第15回 | … | 青山七恵 | P382 | |
ゴッホの犬と耳とひまわり 第21回 | … | 長野まゆみ | P391 | |
鉄の胡蝶は歳月の夢に記憶に彫るか 第38回 | … | 保坂和志 | P400 | |
二月のつぎに七月が 第39回 | … | 堀江敏幸 | P422 | |
ケアする惑星 第 3回 | … | 小川公代 | P434 | |
世界と私のA to Z 第 6回 | … | 竹田ダニエル | P441 | |
言葉の展望台 第 6回 | … | 三木那由他 | P449 | |
スマートな悪 技術と暴力について 第 7回 | … | 戸谷洋志 | P455 | |
こんな日もある 競馬徒然草 第 8回 | … | 古井由吉 | P462 | |
旋回する人類学 第 8回 | … | 松村圭一郎 | P466 | |
ポエトリー・ドッグス 第 9回 | … | 斉藤倫 | P472 | |
マルクスる思考 第12回 | … | 斎藤幸平 | P478 | |
現代短歌ノート 二冊目 第13回 | … | 穂村弘 | P538 | |
日日是(にちにちこれ)目分量 第14回 | … | くどうれいん | P483 | |
薄れゆく境界線――現代アメリカ小説探訪 第16回 | … | 諏訪部浩一 | P487 | |
歴史の屑拾い 第18回 | … | 藤原辰史 | P491 | |
「近過去」としての平成 第19回 | … | 武田砂鉄 | P497 | |
「ヤッター」の雰囲気 第19回 | … | 星野概念 | P502 | |
星占い的思考 第19回 | … | 石井ゆかり | P506 | |
辺境図書館 第20回 | … | 皆川博子 | P512 | |
国家と批評 第18回 | … | 大澤聡 | P516 | |
〈世界史〉の哲学 第136回 | … | 大澤真幸 | P542 | |
文芸文庫の風景 第10回 | … | 大山海 | ||
極私的雑誌デザイン考 第21回 | … | 川名潤 | P510 | |
随筆 | ||||
晩夏三景 | … | 加藤有佳織 | P174 | |
違和感ポリスの失礼陰謀論 | … | 広瀬友紀 | P356 | |
店の色 | … | 奥村千織 | P555 | |
書評 | ||||
『ブラック・チェンバー・ミュージック』阿部和重 | … | 青木耕平 | P558 | |
『道化むさぼる揚羽の夢の』金子 薫 | … | 乗代雄介 | P560 | |
『オーバーヒート』千葉雅也 | … | 小泉義之 | P562 | |
『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』ブレイディみかこ | … | 三浦直之 | P564 | |
『男の子になりたかった女の子になりたかった女の子』松田青子 | … | はらだ有彩 | P566 | |
『姉の島』村田喜代子 | … | 桜木紫乃 | P568 | |
創作合評 | ||||
「君の世界にぼくが生きられるなら」須賀ケイ | … | 高山羽根子倉本さおり 矢野利裕 | P576 | |
「少女を埋める」桜庭一樹 | … | 高山羽根子倉本さおり 矢野利裕 | P576 | |
「石を黙らせて」李 龍徳 | … | 高山羽根子倉本さおり 矢野利裕 | P576 | |
第65回群像新人文学賞応募規定 | … | |||
執筆者一覧 | … | P594 |
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