タイトル:群像 2021年 9月号 | ||||
創作 | ||||
新連載 新「古事記」an impossible story 第二次大戦下のアメリカ。どの州にも属さない「Y地」と呼ばれる研究所がある街で、新しい生活が始まる。 | … | 村田喜代子 | P6 | |
中篇一挙 石を黙らせて 男は語りはじめる。忘れていた、とは言えない。許されざる罪。男を黙らせることは誰にもできない。野間文芸新人賞受賞第一作。 | … | 李龍徳 | P246 | |
連作完結 ヒカリ文集 第5回 恋人役を演じた彼女に、優也は想いを告げた。劇団員6人が恋をしたヒカリとの日々を振り返る文集が、完成の時を迎える。 | … | 松浦理英子 | P224 | |
芥川賞受賞記念 | ||||
石沢麻依への15の問い 今年第64回群像新人文学賞当選作となった『貝に続く場所にて』が、第165回芥川龍之介賞を受賞。著者の全貌に迫るロングインタビュー。 | … | P17 | ||
小特集 翻訳と | ||||
詩 『公園』より五篇 犠牲/元バスケットボール選手たち/終夜営業/冬の日記/世界の果てのディナー 英語圏で活躍する編集者であり詩人でもあるフリーマン。彼の詩を日本で初めて紹介する。 | … | ジョン・フリーマン 柴田元幸訳 | P30 | |
批評/エッセイ アメリカと祖父のシベリア 苛烈な記憶は世代、言語をも越え、「いま」と切に結びつく。 | … | 阿部大樹 | P40 | |
批評/エッセイ 川上弘美と七人の英訳者たち Hiromi Kawakamiは英語圏でどう読まれているのか。文芸ピープルが語りあう。 | … | 辛島デイヴィッド | P48 | |
批評/エッセイ 物語の足場を探る 翻訳は書かれなかったことの地層を掘る営みでもある。引用された一文から展開するファン・ジョンウン論。 | … | 斎藤真理子 | P75 | |
批評/エッセイ 料理の物語を聞かせて 書くことと食べること、日本語とフランス語の間の「翻訳」。 | … | 関口涼子 | P82 | |
批評/エッセイ 言葉の音律に耳を澄ます――古井由吉と翻訳 古井由吉の「翻訳」と「創作」の関係に迫り、言葉の深淵をのぞきこむ。 | … | 築地正明 | P89 | |
批評/エッセイ マイナーと呼ばれて フィンランド語の翻訳者が、「マイナー」のステレオタイプを切り崩す。 | … | 古市真由美 | P103 | |
批評/エッセイ フィクションとノンフィクションを翻訳する 言葉の硬度、湿度、温度の微調整、人称、作品との距離感・・・・・両ジャンルを翻訳する違いと醍醐味。 | … | 古屋美登里 | P110 | |
文芸文庫通信拡大版/インタビュー 読みやすい翻訳で「作家らしさ」を伝える 翻訳歴60年にして現役。ヘンリー・ジェイムズの長篇の新訳から、大家の翻訳人生が見えてくる。 | … | 行方昭夫 聞き手・平石貴樹 | P116 | |
小特集 戦争の | ||||
創作 光の帝国 一九七0年、春。新入社員だったわたしのブーツを褒めた役員は、敗戦前夜のあの事件を生きのびた井田中佐だった。映画『日本のいちばん長い日』を軸に、二人の老人は再現と代弁を試みる。 | … | 川崎徹 | P131 | |
批評/エッセイ 現在完了形の近未来――津島佑子『あまりに野蛮な』を読む 日本統治下の台湾ーー。津島佑子が見つめた、植民という非対称性のもとで生じる「野蛮」の発露。 | … | 木村朗子 | P167 | |
批評/エッセイ 1945ひろしまタイムラインから考えたこと 去年の今頃、私は1945年の広島を生きていた。戦争体験者からの学びを多くの人と共有する方法を考える。 | … | 久保田智子 | P186 | |
批評/エッセイ Thank You for Your Service――アメリカ戦争小説の系譜 連綿と書き継がれるアメリカ戦争小説。「物語」との距離を測りつづけてきた歩みを辿る。 | … | 諏訪部浩一 | P197 | |
インタビュー 戦争体験の継承とノンフィクションの地平――半藤一利さんと立花隆さんの残したもの 相次いで逝った「昭和史の語り部」と「知の巨人」。二人が突き詰めたもの、最後に危惧していたこととはなにか? | … | 保阪正康 聞き手・井上亮 | P209 | |
ノンフィクション 2011-2021 視えない線の上で 長いエピローグ 「緊急事態」により顕れた、修復しがたい亀裂。10年間の歳月を経て、分断された夫婦はどのようにして「再接近」を果たしたのか。 | … | 石戸諭 | P322 | |
批評 タルコフスキーの〈奇跡〉 人類誕生以来の問い、世界の構造とは何なのか。タルコフスキーは存在から世界に向けて、問いと真理を移調させる。 | … | 樫村晴香 | P345 | |
批評 『ドライブ・マイ・カー』の奇跡的なドライブ感について カンヌ映画祭で脚本賞受賞。『ドライブ・マイ・カー』の繊細さを掬い取る批評。 | … | 三浦哲哉 | P336 | |
小特集 | ||||
article 2021年前半戦 MLB、NPB観戦日記 “大谷さん”からNPBまで。2021年前半戦の見どころは何だったのか。 | … | 高山羽根子 | P360 | |
最終回 | ||||
戒厳 第10回 ついに戒厳令が発令される。消えつつある「1979年の韓国」を描くメモワール、完結。 | … | 四方田犬彦 | P365 | |
コラボ連載 | ||||
DIG 現代新書クラシックス〔9〕 「教養書を読む」とはどういうことか? | … | 山野弘樹 | P396 | |
連載 | ||||
水納島再訪 第 2回 | … | 橋本倫史 | P402 | |
はぐれんぼう 第14回 | … | 青山七恵 | P440 | |
ゴッホの犬と耳とひまわり 第20回 | … | 長野まゆみ | P449 | |
鉄の胡蝶は記憶は夢に歳月に彫るか 第37回 | … | 保坂和志 | P458 | |
二月のつぎに七月が 第38回 | … | 堀江敏幸 | P479 | |
ケアする惑星 第 2回 | … | 小川公代 | P490 | |
食客論 第 3回 | … | 星野太 | P500 | |
世界と私のA to Z 第 5回 | … | 竹田ダニエル | P516 | |
言葉の展望台 第 5回 | … | 三木那由他 | P522 | |
スマートな悪 技術と暴力について 第 6回 | … | 戸谷洋志 | P528 | |
こんな日もある 競馬徒然草 第 7回 | … | 古井由吉 | P534 | |
旋回する人類学 第 7回 | … | 松村圭一郎 | P538 | |
ポエトリー・ドッグス 第 8回 | … | 斉藤倫 | P544 | |
マルクスる思考 第11回 | … | 斎藤幸平 | P550 | |
現代短歌ノート 二冊目 第12回 | … | 穂村弘 | P577 | |
日常の横顔 第11回 | … | 松田青子 | P555 | |
日日是(にちにちこれ)目分量 第13回 | … | くどうれいん | P559 | |
歴史の屑拾い 第17回 | … | 藤原辰史 | P563 | |
「近過去」としての平成 第18回 | … | 武田砂鉄 | P568 | |
「ヤッター」の雰囲気 第18回 | … | 星野概念 | P573 | |
星占い的思考 第18回 | … | 石井ゆかり | P580 | |
辺境図書館 第19回 | … | 皆川博子 | P584 | |
国家と批評 第17回 | … | 大澤聡 | P590 | |
〈世界史〉の哲学 第135回 | … | 大澤真幸 | P610 | |
文芸文庫の風景 第 9回 | … | 大山海 | ||
極私的雑誌デザイン考 第20回 | … | 川名潤 | P588 | |
随筆 | ||||
俺が殺してきた奴らの群像 | … | 東千茅 | P394 | |
三十一センチ | … | 平岡直子 | P514 | |
書評 | ||||
『アンソーシャル ディスタンス』金原ひとみ | … | 郷原佳以 | P626 | |
『最後の挨拶 His Last Bow』小林エリカ | … | 小竹由美子 | P628 | |
『マチズモを削り取れ』武田砂鉄 | … | 西口想 | P630 | |
『植物忌』星野智幸 | … | 長瀬海 | P632 | |
『枝の家』黒井千次 | … | 三浦雅士 | P634 | |
創作合評 | ||||
「教育」遠野 遥 | … | 高山羽根子倉本さおり 矢野利裕 | P640 | |
「ブラックボックス」砂川文次 | … | 高山羽根子倉本さおり 矢野利裕 | P640 | |
「祈りの痕」中西智佐乃 | … | 高山羽根子倉本さおり 矢野利裕 | P640 | |
第65回群像新人文学賞応募規定 | … | |||
執筆者一覧 | … | P658 |
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