タイトル:群像 2021年 8月号 | ||||
長嶋有の20年 | ||||
創作 ルーティーンズ コロナ禍の静かな日常のなかで、日々の暮らしを積み重ねてゆく夫と妻、それぞれの思い。 | … | 長嶋有 | P6 | |
批評 近代小説の枠組とはべつの仕方で 長嶋有論 『三の隣は五号室』と『愛のようだ』を軸に、長嶋作品に描かれる「時間」の感覚を読み解く。 | … | 江南亜美子 | P58 | |
インタビュー タイヤと泡とハットリくん 作家生活20年。発表してきた作品をたどり、執筆当時からの心境と小説作法を語る。 | … | 聞き手北村浩子 | P65 | |
短期集中新連載 | ||||
水納島再訪 沖縄県北西部の小さな島で、六日間の滞在中に聞き知った島の歴史や流れてきた時間を書き記す。三号連続集中連載。 | … | 橋本倫史 | P77 | |
初夏短篇饗宴 | ||||
不眠症の伯爵のために 「おれ、コロナにかかったかも」。検査を受けたというカズの電話の声は低く、耳に入りにくかった。 | … | 川上弘美 | P112 | |
イオンと鉄 シュウがなんとなく作った金属のオブジェ。妻のリナの怒りを買ったことで、自分のある思いの存在に気づく。 | … | 田中兆子 | P121 | |
ブラスト 東京に出張した作家の木山は、たまたま遭遇した知人から原稿を頼まれる。 | … | 沼田真佑 | P141 | |
消滅 いつものコンビニと隣のビルの隙間に、大量のビニール傘が投棄してあった。 | … | 藤野可織 | P156 | |
日本統一 神武天皇が天下を治める日本最古の英雄譚。町田古事記・「日本建国神話」。 | … | 町田康 | P167 | |
小特集「ケア」 | ||||
新連載 ケアする惑星 他者との距離、すれ違い、通じ合わない気持ち。いつかこの惑星全体が、「ケアする人」を慈しむことができるように。閉ざされた語りに光を当てる、「再考」のエッセイ連載がスタート。 | … | 小川公代 | P193 | |
批評 自閉症の女の子が見る・読む・触れる世界 男性を基準にしているために、見逃されてきた女性の自閉症。最新研究と経験から、自閉症の女の子の世界と未来を考える。 | … | 堀越英美 | P200 | |
批評 無防備さのおくりもの 『最初の悪い男』にみるあたらしい共同性 ミランダ・ジュライの作品が示す「弱さ」の力。人とともにあることの潜在性。 | … | 惠愛由 | P208 | |
article ケアが語られる土壌を耕す 編集者・白石正明に聞く 20年以上前からケアに着目し、数々の名著を送り出してきた「シリーズ ケアをひらく」編集者が語る、この概念の可能性。 | … | 丸尾宗一郎 | P218 | |
エッセイアンケート ケアと食。19人の個人的な体験 自分をケアする料理 稲田俊輔/上間陽子/植本一子/大橋未歩/小川さやか/小田原のどか | … | P228 | ||
エッセイアンケート ケアと食。19人の個人的な体験 自分をケアする料理 角田光代/梶谷いこ/くどうれいん/郡司ペギオ幸夫/関口涼子/園 健/高山なおみ | … | P234 | ||
エッセイアンケート ケアと食。19人の個人的な体験 自分をケアする料理 猫沢エミ/パリッコ/平野紗季子/平松洋子/古川日出男/宮内悠介 | … | P241 | ||
創作 ブラックボックス なぜ、止められないのだろう。サクマの怒りは白く爆ぜ、幾度となく暴発する。 | … | 砂川文次 | P248 | |
批評 大江健三郎のquarantine パンデミックによってはっきりと露わになった統治される「群れ」としての「民衆」。大江とブレヒトの読解を通し「死生の異例性」を捉え返す。 | … | 宮澤隆義 | P328 | |
文芸文庫通信拡大版 | ||||
今月の「文芸文庫通信」は拡大版。7月刊『溶ける街 透ける路』から、あとがきと解説を掲載。 作者から文庫読者のみなさんへ | … | 多和田葉子 | P350 | |
今月の「文芸文庫通信」は拡大版。7月刊『溶ける街 透ける路』から、あとがきと解説を掲載。 言葉の峡谷に留まる詩人 | … | 鴻巣友季子 | P353 | |
レポ漫画 | ||||
100分de名言を求めて 第3回 社会的弱者をどう扱うかというのが、文明の課題である。今月の「100分de名著」は『老い』について。 | … | 増村十七 | P360 | |
コラボ連載 | ||||
DIG 現代新書クラシックス〔8〕 カント原理、ライプニッツ原理から、デカルト=メイヤスー原理へ | … | 飯盛元章 | P364 | |
連載 | ||||
見えない道標 第 6回 | … | 若松英輔 | P372 | |
戒厳 第 9回 | … | 四方田犬彦 | P384 | |
はぐれんぼう 第13回 | … | 青山七恵 | P402 | |
ゴッホの犬と耳とひまわり 第19回 | … | 長野まゆみ | P410 | |
鉄の胡蝶は歳月に夢は記憶は彫るか 第36回 | … | 保坂和志 | P422 | |
二月のつぎに七月が 第37回 | … | 堀江敏幸 | P445 | |
世界と私のA to Z 第 4回 | … | 竹田ダニエル | P458 | |
言葉の展望台 第 4回 | … | 三木那由他 | P466 | |
スマートな悪 技術と暴力について 第 5回 | … | 戸谷洋志 | P471 | |
こんな日もある 競馬徒然草 第 6回 | … | 古井由吉 | P478 | |
旋回する人類学 第 6回 | … | 松村圭一郎 | P482 | |
ポエトリー・ドッグス 第 7回 | … | 斉藤倫 | P487 | |
現代短歌ノート 二冊目 第11回 | … | 穂村弘 | P556 | |
日日是(にちにちこれ)目分量 第12回 | … | くどうれいん | P493 | |
薄れゆく境界線――現代アメリカ小説探訪 第15回 | … | 諏訪部浩一 | P497 | |
歴史の屑拾い 第16回 | … | 藤原辰史 | P501 | |
「近過去」としての平成 第17回 | … | 武田砂鉄 | P506 | |
「ヤッター」の雰囲気 第17回 | … | 星野概念 | P512 | |
星占い的思考 第17回 | … | 石井ゆかり | P518 | |
辺境図書館 第18回 | … | 皆川博子 | P521 | |
国家と批評 第16回 | … | 大澤聡 | P525 | |
〈世界史〉の哲学 第134回 | … | 大澤真幸 | P540 | |
文芸文庫の風景 第 8回 | … | 六角堂DADA | ||
極私的雑誌デザイン考 第19回 | … | 川名潤 | P516 | |
随筆 | ||||
ロイヤルストレートフラッシュ | … | 尾崎世界観 | P369 | |
ただ存在するだけ運動 | … | 永井玲衣 | P456 | |
二人で営む本屋 | … | 小野菜都美 | P560 | |
書評 | ||||
『げんじものがたり』いしいしんじ | … | 日和聡子 | P564 | |
『カード師』中村文則 | … | 亀山郁夫 | P566 | |
『長い一日』滝口悠生 | … | 山﨑健太 | P568 | |
第65回群像新人文学賞応募規定 | … | |||
執筆者一覧 | … | P578 |
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