タイトル:群像 2月号 | ||||
新年短篇特集 | ||||
部屋と喫水 高雅な部屋は水に沈み、女の顔だけがわずかに見えた。 | … | 山尾悠子 | P8 | |
大国主神 因幡伝説、根の国神話まで。大国主神の国造り物語ーー町田「古事記」第三弾。 | … | 町田康 | P13 | |
遡 平穏な日々に自ら亀裂を入れ過ごす木山は、霜月の午前、自分と瓜二つの男を見かける。 | … | 沼田真佑 | P33 | |
願いのコリブリ 愛着があった自転車を盗まれた。忘れていた記憶がよみがえる。 | … | 長嶋有 | P46 | |
地球より重くない 通夜の後、亡き夫の仕事場に泊まった環さんは、ある箱を見つける。 | … | 田中兆子 | P56 | |
あれから今まで一回もマニキュアをしたことがない 四十年ぶりの再会を機にカズと時おり酒を飲むようになって、胸をよぎるさまざまなこと。 | … | 川上弘美 | P76 | |
距離のふたり 手塩釜充はいかにして天河倉瀬見藻代になったか。無限の差異を生みだすアルゴリズムの世界。 | … | 円城塔 | P87 | |
ボーイズ 我々は子を持つべきか? ボーイズがやってきた夏、僕らは新しい生活スタイルを意識する。 | … | 上田岳弘 | P100 | |
批評 短期集中連作 | ||||
「いま」の常識に当てはまらない生き方を選ぶ人へ、共感とケアの連載によって生み出されてきた文学がある。 ケアの倫理とエンパワメント〔2〕 オスカー・ワイルドの越境するケア――三島由紀夫、多和田葉子の全人類的視点 | … | 小川公代 | P119 | |
最終回 | ||||
ショットとは何か〔5〕 これこそがまさにショットである。映画と世界をめぐる思考の冒険がここに完結。 | … | 蓮實重彦 | P152 | |
読み切り | ||||
人間―でないもの――キューブリック、タルコフスキー、二〇世紀を見る 反ー人間でも、超ー人間でも、妖怪でもなく、「人間ーでないもの」とは何か。二〇世紀の記憶をめぐるーー。 | … | 樫村晴香 | P190 | |
新規開店(オープン) | ||||
ポエトリー・ドッグス 第一夜 お通しに詩をお出ししますーー。初めて入ったその店は、いぬのマスターが営むすこし不思議なバーだった。 | … | 斉藤倫 | P202 | |
特別対談 | ||||
人間の言葉を伝える 心に傷を持つのは患者だけではない。戦禍に生きる人たち、医療に携わるすべての人のケアの必要性を内外から伝える。 | … | いとうせいこう 白川優子 | P208 | |
連作 | ||||
ほんのこの日 小説家の私はあべくんが生前残した文章をもとに、かれ固有の物語を再構築していく。 | … | 町屋良平 | P221 | |
article | ||||
英語版「MONKEY」について、柴田元幸さんに聞いてみた 日本からの新しいボイスを英語で届ける。文芸誌のユニークな試み。 | … | 小澤身和子 | P252 | |
小さなメディアをつくる 食の文筆家・木村衣有子に訊く プロの書き手が「ひとりの仕事」としてミニコミをつくって売る理由。 | … | 宮田文久 | P264 | |
chat | ||||
ウルフ・チャット#2 ヴァージニア・ウルウをめぐる楽しいおしゃべり(チャット)は終わらない。今回は短編小説について。 | … | 小澤みゆき 関口竜平 | P276 | |
論点 | ||||
「行動」と「実践」は、違うものではないか。今月の群像の「論点」--「世界文学」「批評の「場」」「J・ラカン」「抵抗の思想」 拡張される自意識のための「世界」――「世界文学」とアメリカ | … | 秋草俊一郎 | P282 | |
哲学を実践する――東浩紀『ゲンロン戦記』に寄せて | … | 石戸諭 | P291 | |
囚われ人たちのスケープゴート | … | 立木康介 | P299 | |
抵抗とは生である | … | 森元斎 | P309 | |
コラボ連載 | ||||
DIG 現代新書クラシックス〔2〕 喪失の時間 | … | 山口尚 | P322 | |
連載 | ||||
その日まで 第19回 | … | 瀬戸内寂聴 | P327 | |
戒厳 第 3回 | … | 四方田犬彦 | P336 | |
はぐれんぼう 第 7回 | … | 青山七恵 | P348 | |
ゴッホの犬と耳とひまわり 第13回 | … | 長野まゆみ | P356 | |
鉄の胡蝶は記憶に夢の歳月に彫るか 第30回 | … | 保坂和志 | P365 | |
二月のつぎに七月が 第34回 | … | 堀江敏幸 | P386 | |
マルクスる思考 第 5回 | … | 斎藤幸平 | P397 | |
硝子万華鏡 第 5回 | … | 日和聡子 ヒグチユウコ | P402 | |
現代短歌ノート 二冊目 第 5回 | … | 穂村弘 | P455 | |
日常の横顔 第 6回 | … | 松田青子 | P408 | |
日日是(にちにちこれ)目分量 第 7回 | … | くどうれいん | P413 | |
Nの廻廊 第 7回 | … | 保阪正康 | P417 | |
薄れゆく境界線――現代アメリカ小説探訪 第 9回 | … | 諏訪部浩一 | P426 | |
ハロー、ユーラシア 第 9回 | … | 福嶋亮大 | P430 | |
歴史の屑拾い 第10回 | … | 藤原辰史 | P441 | |
「近過去」としての平成 第11回 | … | 武田砂鉄 | P446 | |
「ヤッター」の雰囲気 第11回 | … | 星野概念 | P451 | |
星占い的思考 第11回 | … | 石井ゆかり | P458 | |
辺境図書館 第12回 | … | 皆川博子 | P461 | |
国家と批評 第11回 | … | 大澤聡 | P470 | |
〈世界史〉の哲学 第131回 | … | 大澤真幸 | P493 | |
文芸文庫の風景 第 2回 | … | 馬込将充 | ||
極私的雑誌デザイン考 第13回 | … | 川名潤 | P466 | |
随筆 | ||||
鎮めと蘇り | … | 棚瀬慈郎 | P468 | |
人と家電と死番虫 | … | 三好愛 | P250 | |
a momentary stay | … | 惠愛由 | P320 | |
市場の古本屋 | … | 宇田智子 | P273 | |
〈書評〉 | ||||
『夢七日 夜を昼の國』いとうせいこう | … | 矢野利裕 | P508 | |
『それを小説と呼ぶ』佐々木敦 | … | 古谷利裕 | P510 | |
『暗闇にレンズ』高山羽根子 | … | 倉本さおり | P512 | |
『玉電松原物語』坪内祐三 | … | 中野翠 | P514 | |
『旅する練習』乗代雄介 | … | 金子由里奈 | P516 | |
『「線」の思考 鉄道と宗教と天皇と』原武史 | … | 長谷川香 | P518 | |
『だまされ屋さん』星野智幸 | … | 小川さやか | P520 | |
第65回群像新人文学賞応募規定 | … | |||
第65回群像新人評論賞応募規定 | … | P528 | ||
執筆者一覧 | … | P530 |
ひとことコメント
コメント: