タイトル:群像 12月号 | ||||
創作 中篇一挙 | ||||
旅する練習 「歩く、書く、蹴る」――。小説家の私はサッカー少女の姪っ子と練習の旅にでる。書くことで世界を見つめる気鋭の意欲作。 | … | 乗代雄介 | P6 | |
新連載 | ||||
戒厳 「ところで皆さん、韓国に行ったことはありますか。」宴会の中で発せられたひと言が「わたし」の運命を大きく変えた。『ソウルの風景』の著者による渾身作。 | … | 四方田犬彦 | P114 | |
連作 | ||||
ほんのこどものほん 将来人をころすあべくんはなぜナチズムと強制収容所にまつわる文章にくるっていたのだろう? | … | 町屋良平 | P310 | |
三島由紀夫トリビュート | ||||
金閣 三島由紀夫の死から五十年。青年はコロナ禍のなか金閣寺に向かう。超絶技巧で描く古川版「金閣寺」。 | … | 古川日出男 | P140 | |
批評 短期集中 新連作 | ||||
ケアの倫理とエンパワメント――ヴァージニア・ウルフと「男らしさ」 大坂なおみ選手の行動が心を打つのはなぜか。「男性的」なものと「女性的」なものが、矛盾せず同居する「ケアの倫理」を考察していく。 | … | 小川公代 | P89 | |
読み切り | ||||
スパイの妻と、その夫 ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した黒沢清監督『スパイの妻』。過去のフィルモグラフィーから浮かび上がる「夫婦の物語」。 | … | 佐々木敦 | P217 | |
この道の未来はイギリスに聞け 日本の未来はイギリスにあるーー。本誌好評連載『ブロークン・ブリテンに聞け』が書籍化。盟友の経済学者がその「背景」を解説する。 | … | 松尾匡 | P230 | |
連作 | ||||
大江健三郎と「晩年の仕事(レイト・ワーク)」 ④ ノーベル賞作家が生涯を貫く課題に正面から取り組んだ畢生の大作『水死』。女であることを引き受けてリリーディングする。 | … | 工藤庸子 | P237 | |
非人間 ⑤ 罪を犯した人間に「回心」をうながすキリストの言葉はどこからくるのか。 | … | 大澤信亮 | P291 | |
新しい「日本文学」を編む海外編集者たち 文芸ピープル++ 新たな「ヴォイス」を求めてーー。川端、谷崎、三島の「ビッグ・スリー」時代を経て、英語圏の編集者たちは現代日本文学をどう送り出しているのか。 | … | 辛島デイヴィッド | P340 | |
群像新人評論賞 | ||||
第64回群像新人評論賞発表 | … | P182 | ||
優秀作 事後と渦中 ――武田泰淳論 「ニセ札つかいの手記」をふりだしに、『司馬遷―史記の世界』、「才子佳人」から「ひかりごけ」にいたる武田の作品をたどり、それらを貫く二重性を探求する。 | … | 内山葉杜 | P182 | |
受賞の言葉 | … | P175 | ||
選評 東浩紀/大澤真幸/山城むつみ | … | P176 | ||
予選通過作品発表 | … | P216 | ||
論点 | ||||
論点 いま私たちは、近代とは別の時代の入り口に立っているいう意識を持っている。今月の群像の「論点」ーー「M・フーコー」「M・アトウッド」「V・ウルフ」「メディア」。 | … | P372 | ||
時代の転換点にフーコーを読む | … | 重田園江 | P372 | |
「あり得ない世界」にいる私たち――アトウッド『侍女の世界』『誓願』におけるアクチュアリティ | … | 鴻巣友季子 | P379 | |
コピー・アンド・ペースト――ヴァージニア・ウルフとともに、仕事をする | … | 中井亜佐子 | P387 | |
監視社会と無思想を是とする、日本 | … | 疋田万理 | P395 | |
article | ||||
フェミニスト出版社を立ち上げて、営むということ さまざまな女性たちの声を集め、伝えるーー。独立してひとり始めた「エトセトラブックス」の話を聞きに行く。 | … | 丸尾宗一郎 | P402 | |
〈連続対談〉 | ||||
最終回 近代日本150年を読み解く 現代篇 | … | 富岡幸一郎 佐藤優 | P410 | |
連載 | ||||
はぐれんぼう 第 5回 | … | 青山七恵 | P428 | |
ゴッホの犬と耳とひまわり 第11回 | … | 長野まゆみ | P437 | |
鉄の胡蝶は歳月は記憶の夢は彫るか 第28回 | … | 保坂和志 | P446 | |
二月のつぎに七月が 第33回 | … | 堀江敏幸 | P471 | |
マルクスる思考 第 3回 | … | 斎藤幸平 | P484 | |
硝子万華鏡 第 3回 | … | 日和聡子 ヒグチユウコ | P489 | |
現代短歌ノート 二冊目 第 3回 | … | 穂村弘 | P468 | |
日常の横顔 第 4回 | … | 松田青子 | P493 | |
日日是(にちにちこれ)目分量 第 5回 | … | くどうれいん | P497 | |
Nの廻廊 第 5回 | … | 保阪正康 | P501 | |
薄れゆく境界線――現代アメリカ小説探訪 第 7回 | … | 諏訪部浩一 | P509 | |
ハロー、ユーラシア 第 7回 | … | 福嶋亮大 | P513 | |
歴史の屑拾い 第 8回 | … | 藤原辰史 | P525 | |
「近過去」としての平成 第 9回 | … | 武田砂鉄 | P531 | |
「ヤッター」の雰囲気 第 9回 | … | 星野概念 | P536 | |
星占い的思考 第 9回 | … | 石井ゆかり | P560 | |
所有について 第10回 | … | 鷲田清一 | P540 | |
辺境図書館 第10回 | … | 皆川博子 | P563 | |
国家と批評 第 9回 | … | 大澤聡 | P567 | |
〈世界史〉の哲学 第129回 | … | 大澤真幸 | P590 | |
私の文芸文庫 第12回 『山梔』野溝七生子 | … | 山崎まどか | ||
極私的雑誌デザイン考 第11回 | … | 川名潤 | P554 | |
随筆 | ||||
シェイクスピアの「姉」 | … | イザベラ・ディオニシオ | P308 | |
「大人の求めるZ世代象」への違和感 | … | 竹田ダニエル | P370 | |
電子的対話と宇宙飛行 | … | 戸谷洋志 | P426 | |
映画『タクシー運転手』にて光州事件を追体験する | … | 百木漠 | P482 | |
栞も本屋も読書の一部 | … | 砂川昌広 | P551 | |
〈書評〉 | ||||
『獄中シェイクスピア劇団』マーガレット・アトウッド | … | 河合祥一郎 | P604 | |
『死神の棋譜』奥泉光 | … | 貴志祐介 | P606 | |
『三度目の恋』川上弘美 | … | 江南亜美子 | P608 | |
『人新生の「資本論」』斎藤幸平 | … | 山本圭 | P610 | |
『わかりやすさの罪』武田砂鉄 | … | 古田徹也 | P612 | |
『われもまた天に』古井由吉 | … | 佐々木中 | P614 | |
『心は孤独な狩人』カーソン・マッカラーズ | … | 小澤身和子 | P616 | |
『愚行の賦』四方田犬彦 | … | 片岡大右 | P618 | |
創作合評 | ||||
井戸川射子「ここはとても速い川」 | … | 中条省平 X松永美穂 X蜂飼耳 | P624 | |
大前粟生「おもろい以外いらんねん」 | … | 中条省平 X松永美穂 X蜂飼耳 | P624 | |
仙田学「剥きあう」 | … | 中条省平 X松永美穂 X蜂飼耳 | P624 | |
第65回群像新人文学賞応募規定 | … | |||
第65回群像新人評論賞応募規定 | … | |||
執筆者一覧 | … | P642 |
ひとことコメント
コメント: