タイトル:群像 11月号 | ||||
ルポ一挙掲載 | ||||
4号線と6号線と コロナ禍で失われた「復興五輪」の夏、私は異な人間として故郷福島をひた歩く。被災の記憶を遺すためにできることは何か。渾身のルポルタージュ。 | … | 古川日出男 | P6 | |
創作特集 密室 | ||||
誰もが密室を持っている つくつく法師 完璧な密室で死ぬ理由? 100%、自分の意思だとわかってもらうためだよ。 | … | 上田岳弘 | P82 | |
誰もが密室を持っている 特異点 外では疫病が流行っている。赤子を産んだばかりのわたしの部屋は、扉一枚隔てた外と何光年もの距離がある。 | … | 谷崎由依 | P101 | |
誰もが密室を持っている メダカと猫と密室 「突然気力がなくなった」という不穏な言葉を残して、安田さんは職場からいなくなった。 | … | 津村記久子 | P119 | |
誰もが密室を持っている あなたのことを話して 生きづらいわたしの話を聞いてくれるのは、あの人だけだった。 | … | 長島有里枝 | P136 | |
誰もが密室を持っている 無垢と無情 やつらが世界にあふれて、おれは肉親にも手をかけた。いったいいつまで人間でいられるだろう。 | … | 東山彰良 | P148 | |
誰もが密室を持っている 積み重なる密室 取材で訪れた箱庭みたいな街。何かがすこしずれている。 | … | 藤野可織 | P166 | |
創作 | ||||
ここはとても速い川 大麦園で暮らす集は、ノートに日々を綴り始めた。ばあちゃんに俺のことを知ってもらおうと思ったから。 | … | 井戸川射子 | P178 | |
『大江健三郎全小説全解説』刊行特別対談 | ||||
女たちの大江健三郎 工藤庸子×尾崎真理子 「大江文学はオトコモノ」なんて、もう絶対に言わせませんーー。「全解説」を書き上げた著者と、「晩年の仕事」として大江を論じるフランス文学者によるスリリングな対談。 | … | 工藤庸子 尾崎真理子 | P218 | |
戯曲 | ||||
君の庭 岸田國士戯曲賞受賞作家による新作劇。終わりなきパロディのパロディのなか、「娘」は「外」へと疾走する。 | … | 松原俊太郎 | P252 | |
chat | ||||
ウルフ・チャット#1 あるテーマをめぐって、肩肘張らず楽しくおしゃべり(チャット)。今回は復刊や新訳が相次ぐ、ヴァージニア・ウルフについて。 | … | 小澤みゆき 関口竜平 | P246 | |
ノンフィクション | ||||
2011-2021 視えない線の上で 第5回 個人の歴史を丁寧に見ていかない限り、見えてこないものがある。自分とは異なる歴史を抱えた人に会うこと。 | … | 石戸諭 | P282 | |
追悼 D・グレーバー | ||||
「神秘的な、楽しい未来」に向けて デヴィッド・グレーバーを読み続けるために | … | 片岡大右 | P236 | |
論点 | ||||
論点 報われないことを引き受ける者どうしにしか分からないこと、そのあいだでしかひらかれない何かが、あるのかもしれない。今月の群像の「論点」ーー「『パチンコ』」「DV」「都市の儀礼空間」「『ペスト』」「優生思想」。 | … | |||
隣人とわたし 『パチンコ』とジュリー・オオツカ、移民たちの物語 | … | 中村和恵 | P292 | |
ドメスティック・バイオレンス | … | 信田さよ子 | P302 | |
儀礼空間としての都市 近代天皇制の「記憶」をめぐって | … | 長谷川香 | P310 | |
もし自粛警察の匿名ボランティアがカミュの『ペスト』を読んだら | … | 森川輝一 | P321 | |
「優生思想」と向き合うことは、自身の中の「加害性」に気づくこと | … | 安田菜津紀 | P332 | |
連載 | ||||
はぐれんぼう 第 4回 | … | 青山七恵 | P378 | |
鉄の胡蝶は夢に記憶は歳月は彫るか 第27回 | … | 保坂和志 | P342 | |
二月のつぎに七月が 第32回 | … | 堀江敏幸 | P367 | |
マルクスる思考 第 2回 | … | 斎藤幸平 | P497 | |
硝子万華鏡 第 2回 | … | 日和聡子 ヒグチユウコ | P387 | |
現代短歌ノート 二冊目 第 2回 | … | 穂村弘 | P507 | |
日常の横顔 第 3回 | … | 松田青子 | P510 | |
日日是(にちにちこれ)目分量 第 4回 | … | くどうれいん | P492 | |
Nの廻廊 第 4回 | … | 保阪正康 | P448 | |
薄れゆく境界線――現代アメリカ小説探訪 第 6回 | … | 諏訪部浩一 | P444 | |
ハロー、ユーラシア 第 6回 | … | 福嶋亮大 | P393 | |
歴史の屑拾い 第 7回 | … | 藤原辰史 | P476 | |
「近過去」としての平成 第 8回 | … | 武田砂鉄 | P486 | |
「ヤッター」の雰囲気 第 8回 | … | 星野概念 | P482 | |
星占い的思考 第 8回 | … | 石井ゆかり | P504 | |
所有について 第 9回 | … | 鷲田清一 | P407 | |
辺境図書館 第 9回 | … | 皆川博子 | P472 | |
国家と批評 第 8回 | … | 大澤聡 | P420 | |
〈世界史〉の哲学 第128回 | … | 大澤真幸 | P456 | |
私の文芸文庫 第11回 『終着駅』結城昌治 | … | 戌井昭人 | ||
極私的雑誌デザイン考 第10回 | … | 川名潤 | P470 | |
随筆 | ||||
見えなくても声は聞こえる | … | 小森はるか | P280 | |
天文学的比喩としての他者 | … | 近内悠太 | P340 | |
椿井家墓所と椿井文書 | … | 馬部隆弘 | P364 | |
春光堀切橋散歩 | … | 三木三奈 | P442 | |
長寿梨 | … | 山﨑修平 | P468 | |
隣のお化け | … | 吉田篤弘 | P502 | |
〈書評〉 | ||||
『アウア・エイジ(our age)』岡本学 | … | 長瀬海 | P514 | |
『百年と一日』柴崎友香 | … | 佐々木敦 | P516 | |
『人間とは何か 偏愛的フランス文学作家論』中条省平 | … | 野崎歓 | P518 | |
『サキの忘れ物』津村記久子 | … | 伊藤氏貴 | P520 | |
創作合評 | ||||
今村夏子「嘘の道」 | … | 中条省平 X松永美穂 X蜂飼耳 | P528 | |
黒川創「ウィーン近郊」 | … | 中条省平 X松永美穂 X蜂飼耳 | P528 | |
松家仁之「泡」 | … | 中条省平 X松永美穂 X蜂飼耳 | P528 | |
第64回群像新人文学賞応募規定 | … | |||
第65回群像新人評論賞応募規定 | … | P544 | ||
執筆者一覧 | … | P546 |
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