タイトル:群像 8月号 | ||||
新連載小説 | ||||
はぐれんぼう クリーニング店に勤めるわたしは、持ち主が引き取りに来ない預かり物を自宅に持ち帰る。夢から覚めると、衣服がわたしを覆っていたーー。 | … | 青山七恵 | P6 | |
初夏短篇特集 | ||||
息のかたち 金属バットが頭に直撃して、ひとの口から出る吐息が見えるようになった夏実。家族にどうやら、見えていたらしい。 | … | いしいしんじ | P24 | |
悪口 新型コロナウイルスが流行っても人類は増え続ける。僕は彼女と濃厚接触をする。だってたかが絶滅だろ? | … | 上田岳弘 | P45 | |
この小説の誕生 小説はどのようにして生まれるのか。思いつきが文字になるとき、物語は成長していく。 | … | 円城塔 | P64 | |
遠ざかる馬のうしろ姿 街中で馬を見た話をきっかけに語られる、人生の不思議な岐路。 | … | 川上弘美 | P75 | |
ゴジとサンペイ 「ネトゲ」で知り合った相手と初めて会うことになったのは、犬の葬式の手伝いを頼まれたからだった。 | … | 長嶋有 | P86 | |
二人の計画 彼は、わたしの人生にいないタイプの男だった。彼のような生き方は、ありなんだろうか。 | … | 長島有里枝 | P97 | |
入船 来る者を拒めず去る者を追えずにいる小説家の木山は、偶然遇った同郷の若者を追ってみようと考えた。 | … | 沼田真佑 | P109 | |
スサノオノミコト 高天原に向かった須佐之男命の行く末は。超絶文体で甦る町田「古事記」。 | … | 町田康 | P122 | |
斧語り 思えばはじめから、斧と男はおそろいだったーー祖父から孫へ引き継がれた斧の運命。 | … | 松田青子 | P140 | |
新連載 | ||||
〈世界史〉の哲学 現代篇 著者ライフワークがついに「本丸」に突入! フロイトからはじまる「現代」の正体とは。 | … | 大澤真幸 | P149 | |
日日是(にちにちこれ)目分量 きちんと「はかる」ということが二十五歳になっても全然できないーー。『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』が話題の著者による新感覚エッセイ連載がスタート。 | … | くどうれいん | P169 | |
Nの廻廊 昭和二十七年春、僕たちは出会った・・・・・・。あのとき彼の眼に映じていたものはなんだったのか・・・・。不意によみがえるいくつかの光景と彼の呟き。六十年の歳月を往還し、自裁した亡友の秘めた思いに迫る。 | … | 保阪正康 | P173 | |
批評 | ||||
“ケアの倫理”とエンパワメント――ヴァージニア・ウルフから多和田葉子まで 本質主義的な見方から脱却し、弱者をエンパワーするために欠かせない要素――「ケアの倫理」をウルフやキーツなどの文学作品から考察する。 | … | 小川公代 | P184 | |
失われた「戦争」を求めて――中上健次と村上春樹 敗戦直後に生まれた対照的な二人の作家は、「戦争」を書く際に「異界」に踏み出さざるを得なかった。3ヵ月連続批評第二弾。 | … | 高原到 | P204 | |
非人間 ② | … | 大澤信亮 | P234 | |
ショットとは何か ③ | … | 蓮實重彦 | P276 | |
論点 | ||||
大人と子供のコロナ世界 コロナ時間のなかでも、子どもたちは元気だ。今月の群像の論点ーー「コロナと子供」「国家とアナキズム」。 | … | 海猫沢めろん | P300 | |
国家とアナキズム | … | 松村圭一郎 | P306 | |
短期集中ルポ | ||||
ガザ、西岸地区、アンマン ⑥ 「国境なき医師団」を見に行く | … | いとうせいこう | P312 | |
連載 | ||||
その日まで 第17回 | … | 瀬戸内寂聴 | P326 | |
ゴッホの犬と耳とひまわり 第 8回 | … | 長野まゆみ | P338 | |
鉄の胡蝶の歳月の記憶に夢に彫るか 第24回 | … | 保坂和志 | P348 | |
二月のつぎに七月が 第29回 | … | 堀江敏幸 | P373 | |
ブロークン・ブリテンに聞け Listen to Broken Britain 第30回 | … | ブレイディみかこ | P230 | |
ハロー、ユーラシア 第 3回 | … | 福嶋亮大 | P383 | |
薄れゆく境界線――現代アメリカ小説探訪 第 3回 | … | 諏訪部浩一 | P395 | |
歴史の屑拾い 第 4回 | … | 藤原辰史 | P399 | |
「近過去」としての平成 第 5回 | … | 武田砂鉄 | P406 | |
「ヤッター」の雰囲気 第 5回 | … | 星野概念 | P411 | |
星占い的思考 第 5回 | … | 石井ゆかり | P418 | |
所有について 第 6回 | … | 鷲田清一 | P421 | |
辺境図書館 第 6回 | … | 皆川博子 | P438 | |
国家と批評 第 6回 | … | 大澤聡 | P444 | |
LA・フード・ダイアリー 第11回 | … | 三浦哲哉 | P468 | |
現代短歌ノート 第123回 | … | 穂村弘 | P435 | |
私の文芸文庫 第 8回 『大東京繁昌記 下町篇』『大東京繁昌記 山手篇』 | … | 片岡義男 | ||
極私的雑誌デザイン考 第 7回 | … | 川名潤 | P442 | |
随筆 | ||||
おおあんごう | … | 加賀翔 | P370 | |
図書館求めて三千里 | … | 中西智佐乃 | P404 | |
共感のもたらす重さについて | … | 尹雄大 | P480 | |
本屋の自由勉強 | … | 一條宣好 | P415 | |
〈書評〉 | ||||
『逃亡者』中村文則 | … | 尾崎真理子 | P482 | |
『持続可能な魂の利用』松田青子 | … | ひらりさ | P484 | |
『多和田葉子ノート』室井光広 | … | 松永美穂 | P486 | |
創作合評 | ||||
「赤い砂を蹴る」石原燃 | … | 亀山郁夫 X安藤礼二 X日和聡子 | P494 | |
「脱皮」小林エリカ | … | 亀山郁夫 X安藤礼二 X日和聡子 | P494 | |
「膨張」井戸川射子 | … | 亀山郁夫 X安藤礼二 X日和聡子 | P494 | |
「観葉植物たちがラヴソングを嗜んだあの日」岡田利規 | … | 亀山郁夫 X安藤礼二 X日和聡子 | P494 | |
第64回群像新人文学賞応募規定 | … | |||
第65回群像新人評論賞応募規定 | … | P512 | ||
執筆者一覧 | … | P514 |
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