タイトル:群像 7月号 | ||||
創作 | ||||
とんこつQ&A 大将とぼっちゃんが切り盛りする中華料理店とんこつで働き始めた「わたし」。「いらっしゃいませ」を言えるようになり、居場所を見つけたはずだった。あの女が新たに雇われるまでは――。 | … | 今村夏子 | P6 | |
膨張 よく建物なんて作って、持っているな――アドレスホッパーのあいりがたゆたう街と人。情景を鮮やかに映し出す、中原中也賞受賞詩人の初小説。 | … | 井戸川射子 | P328 | |
群像新人賞 | ||||
第63回 群像新人文学賞発表 | … | |||
第63回 群像新人文学賞発表 | ||||
優秀作 「四月の岸辺」 三月が終われば四月になって、だからこれはつづきの物語――。中学生になった「私」は、みずからを「森のこども」と呼ぶ少女と出会う。「境界」を軽やかに超える清新なデビュー作。 | … | 湯浅真尋 | P250 | |
受賞の言葉 選評/柴崎友香、高橋源一郎、多和田葉子、野崎歓、松浦理英子 | … | P240 | ||
批評総特集 | ||||
「論」の遠近法 「危機の時代」の先にある、(いくつかの)バニシング・ポイントを見つめる。 | … | |||
考えることを守る 批評はこれからどうなるのか。危機のなか語る「文学者の使命」。 | … | 東浩紀 | P44 | |
井筒俊彦――ディオニュソス的人間の肖像 「最初に立った場所」と「最後に立った場所」から井筒俊彦のあらたな姿を照らし出す。 | … | 安藤礼二 | P47 | |
ふたたび世界へと戻ってくるために――崔実『pray human』論 実存をおびやかす身体感覚から出る切実な言葉の熱量が、社会の圧力に屈しない少女を輝かす。 | … | 江南亜美子 | P84 | |
非人間 人が人を殺す行為ーー文学作品が描いてきた犯罪を手がかりに、人間の神的領域に踏み込む。人間とは何か、文学の責任とは何か。 | … | 大澤信亮 | P92 | |
彫刻の問題――加藤典洋、吉本隆明、高村光太郎から回路をひらく 彫刻と批評の回路をつなぎ、この国の「平和」と「近代」、そして「性」を問う。 | … | 小田原のどか | P122 | |
自分が死ぬとはどういうことか?――の変遷 アンティゴネはいったい何を開示したのか。紀元前と現在を切り結ぶ問い。 | … | 樫村晴香 | P136 | |
コロナウイルスと古井由吉 私は古井が生きていたら、どういうだろうかと思ったーー現在をめぐる批評=エッセイ。 | … | 柄谷行人 | P145 | |
戦争の「現在形」――七〇年代生まれの作家たちの戦争小説 戦争に「遅れてきた」作家たちが、戦争小説に挑むのは何故なのか。三ヵ月連続批評第一弾。 | … | 高原到 | P149 | |
ポシブル、パサブル――ある空間とその言葉 「空間」に潜在するミニマムな複数性を問う、芸術批評=原理論。 | … | 福尾匠 | P169 | |
ばば(ジョーカー)抜きのゴッサム・シティ 蝙蝠、COVID-19、トランプ、ジョーカー、現実と虚構。世界について「我々に何が語れるか」。 | … | 古川日出男 | P186 | |
パラサイト――やがて来る食客論(パラサイトロジー)のために 人類史をつらぬく「寄生」。生の営みとともにある概念の可能性を拡げる。 | … | 星野太 | P199 | |
ぶかぶかの風景――乗代雄介「最高の任務」 書くものと書くという行為の埋めがたい齟齬をその名において引き受けるーー物語(サーガ)にひそむ作家のたくらみ。 | … | 町屋良平 | P213 | |
ピンカーさん、ところで、幸せってなんですか? ベストセラー『21世紀の啓蒙』から考える「幸福」の姿。 | … | 綿野恵太 | P230 | |
連載評論 | ||||
ショットとは何か 第 2回 | … | 蓮實重彦 | P366 | |
ノンフィクション | ||||
2011―2021 視えない線の上で 第 3回 | … | 石戸諭 | P395 | |
短期集中ルポ | ||||
ガザ、西岸地区、アンマン ⑤ 「国境なき医師団」を見に行く | … | いとうせいこう | P408 | |
追悼 井波律子 | ||||
破壊と創造の女神 | … | 三浦雅士 | P364 | |
連載 | ||||
ゴッホの犬と耳とひまわり 第 7回 | … | 長野まゆみ | P424 | |
鉄の胡蝶は夢に記憶に歳月に彫るか 第23回 | … | 保坂和志 | P434 | |
二月のつぎに七月が 第28回 | … | 堀江敏幸 | P458 | |
ブロークン・ブリテンに聞け Listen to Broken Britain 第29回 | … | ブレイディみかこ | P324 | |
ハロー、ユーラシア 第 2回 | … | 福嶋亮大 | P469 | |
薄れゆく境界線――現代アメリカ小説探訪 第 2回 | … | 諏訪部浩一 | P516 | |
歴史の屑拾い 第 3回 | … | 藤原辰史 | P522 | |
「近過去」としての平成 第 4回 | … | 武田砂鉄 | P527 | |
「ヤッター」の雰囲気 第 4回 | … | 星野概念 | P538 | |
星占い的思考 第 4回 | … | 石井ゆかり | P532 | |
所有について 第 5回 | … | 鷲田清一 | P481 | |
辺境図書館 第 5回 | … | 皆川博子 | P542 | |
国家と批評 第 5回 | … | 大澤聡 | P496 | |
LA・フード・ダイアリー 第10回 | … | 三浦哲哉 | P548 | |
現代短歌ノート 第122回 | … | 穂村弘 | P559 | |
私の文芸文庫 第 7回 『万延元年のフットボール』大江健三郎 | … | 綿矢りさ | ||
極私的雑誌デザイン考 第 6回 | … | 川名潤 | P536 | |
随筆 | ||||
変なTシャツを着ている | … | imdkm | P406 | |
腰田低男氏の人生 | … | 上野誠 | P455 | |
さよりとこより | … | 長田杏奈 | P494 | |
彼女の本も旅にでる | … | 清水チナツ | P520 | |
確率を上げる(鷲ノ山) | … | 長谷川新 | P546 | |
かさぶたは、時おり剥がれる | … | 堀江栞 | P562 | |
〈書評〉 | ||||
『パパいや、めろん』海猫沢めろん | … | 野崎歓 | P564 | |
『よそ者たちの愛』テレツィア・モーラ | … | 池田信雄 | P566 | |
『帝国』花村萬月 | … | 豊﨑由美 | P568 | |
第64回群像新人文学賞応募規定 | … | |||
第65回群像新人評論賞応募規定 | … | P576 | ||
執筆者一覧 | … | P578 |
ひとことコメント
コメント: