中篇一挙 | ||||
夜の底の兎 事実婚の夫と若い女との間に子どもが出来た。桐子は少女時代の夏に帰省した田舎にある蔵の中で遊んだ女の子の夢を、繰り返し見るようになった。 | … | 木村紅美 | P6 | |
論考 | ||||
彼は私に人が死ぬということがどういうことであるかを教えてくれた 文芸評論家・加藤典洋氏の逝去から三ヵ月、思い出されるのは彼の「声」だった――。 | … | 高橋源一郎 | P94 | |
評論 | ||||
叙事詩としての近代小説――『こころ』『人間失格』『ノルウェイの森』の系譜 「読者に選ばれた」ことによって織り上げられる、もう一つの文学史。なぜ、名作は読み継がれるのか。画期的評論160枚。 | … | 田中和生 | P105 | |
創作 | ||||
早春 彼岸の入りの日、小説家の木山は庭に咲くクロッカスの花に目を留め散歩に出る。繊細な筆致で人間の内面を描き出す傑作短篇。 | … | 沼田真佑 | P153 | |
語り手たち 「さて、ここに、永遠に語られることのない物語があります」ーー老人は語る。物語ることを放棄して行方をくらました語り手はどこえ消えたのか。その始まりも終わりもない物語。 | … | 間宮緑 | P168 | |
特別随筆 | ||||
新しい時代の「答案」は誰が書くのか 「平成の時代精神」は新時代にどう受け継がれるのか――。現代史研究の第一人者の胸に去来する「令和」への思いとは。 | … | 保阪正康 | P210 | |
連載完結 | ||||
出雲神話論 第24回 | … | 三浦佑之 | P224 | |
連作 | ||||
会いに行って――静流藤娘紀行〔3〕 | … | 笙野頼子 | P237 | |
連載 | ||||
その日まで 第12回 | … | 瀬戸内寂聴 | P267 | |
星に仄めかされて 第 9回 | … | 多和田葉子 | P276 | |
チーム・オベリベリ 第10回 | … | 乃南アサ | P294 | |
鉄の胡蝶は夢の歳月の記憶に彫るか 第14回 | … | 保坂和志 | P308 | |
帝国の黄昏 第14回 | … | 花村萬月 | P326 | |
おおきな森 第21回 | … | 古川日出男 | P341 | |
二月のつぎに七月が 第22回 | … | 堀江敏幸 | P361 | |
ブロークン・ブリテンに聞け Listen to Broken Britain 第19回 | … | ブレイディみかこ | P165 | |
愚行の賦 第 2回 | … | 四方田犬彦 | P371 | |
全体論と有限 ーひとつの「小説」論ー 第10回 | … | 佐々木敦 | P404 | |
人間とは何か ──フランス文学による感情教育─ 第26回 | … | 中条省平 | P415 | |
〈世界史〉の哲学 第118回 | … | 大澤真幸 | P427 | |
現代短歌ノート 第112回 | … | 穂村弘 | P399 | |
随筆 | ||||
翻訳(という)家の窓から見える風景 | … | 木原善彦 | P221 | |
一千万円分の不幸 | … | くどうれいん | P323 | |
墓石と鉄塔 | … | 岩根愛 | P402 | |
「異物」としての名著 | … | 秋満吉彦 | P440 | |
貴女のためなら何でもするぞとまたしても口にしそうだ | … | 蓮實重彦 | P292 | |
書評 | ||||
『夏物語』川上未映子 | … | 亀山郁夫 | P442 | |
『ぼくはイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ | … | 石戸諭 | P444 | |
『待ち遠しい』柴崎友香 | … | 野崎歓 | P446 | |
『テーマパーク化する地球』東 浩紀 | … | 宮﨑裕助 | P448 | |
創作合評 | ||||
「如何様(イカサマ)」高山羽根子 | … | 藤野千夜 ×大澤聡 ×矢野利裕 | P450 | |
「流卵」吉村萬壱 | … | 藤野千夜 ×大澤聡 ×矢野利裕 | P450 | |
第63回群像新人文学賞応募規定 | … | |||
第64回群像新人評論賞応募規定 | … | P465 | ||
執筆者一覧 | … | P467 |
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