第61回群像新人文学賞発表 | ||||
第61回群像新人文学賞発表 十七歳の私と幼い弟を残して母は行方知れずになった。マスコミの取材に協力するうち、私の内側で何かが変わっていく。未曾有の災厄に襲われた人間はどのように一歩を踏み出すのか――。選考委員激賞の驚異のデビュー作。 | … | P6 | ||
当選作 美しい顔 | … | 北条裕子 | P8 | |
受賞のことば | … | 北条裕子 | P77 | |
選評 | … | 青山七恵 X高橋源一郎 X多和田葉子 X辻原登 X野崎歓 | P78 | |
新連載 | ||||
帝国の黄昏 三億年前、巨大大陸を南北に貫きとおす壁に守られた帝国があった。皇帝は憂う。臣民の八割が女のこの帝国で、自らには何ら実権はない。 | … | 花村萬月 | P88 | |
中篇145枚 | ||||
生き方の問題 憧れの従姉に手紙を綴る僕は、頼りない文字を媒介に一緒になりたいと願う。書くことでしか現実と戦えない青年の生を緊密な言葉で描く気鋭の意欲作。 | … | 乗代雄介 | P108 | |
評論 | ||||
私ではなく、風が──津島佑子の転回 「稀有な同時代者」としての津島佑子。『世界史の構造』と共通する津島文学のアクチュアルな全貌を明らかにする、思想家の原点である文芸批評。 | … | 柄谷行人 | P159 | |
連作 | ||||
花の咲く頃には | … | 古井由吉 | P168 | |
〈リレーエッセイ〉 | ||||
「私と大江健三郎」最終回 政治小説の師 | … | 星野智幸 | P106 | |
〈連載〉 | ||||
御社のチャラ男 第2回 | … | 絲山秋子 | P182 | |
おおきな森 第6回 | … | 古川日出男 | P193 | |
人外(にんがい) 第7回 | … | 松浦寿輝 | P210 | |
二月のつぎに七月が 第14回 | … | 堀江敏幸 | P222 | |
ブロークン・ブリテンに聞け Listen to Broken Britain 第4回 | … | ブレイディみかこ | P156 | |
レンマ学 第5回 | … | 中沢新一 | P234 | |
出雲神話論 第9回 | … | 三浦佑之 | P249 | |
人間とは何か ──フランス文学による感情教育── 第11回 | … | 中条省平 | P266 | |
たましいを旅するひと──河合隼雄 第16回 | … | 若松英輔 | P280 | |
〈世界史〉の哲学 第104回 | … | 大澤真幸 | P294 | |
現代短歌ノート 第97回 | … | 穂村弘 | P291 | |
〈随筆〉 | ||||
職業と肩書き | … | 鳥飼玖美子 | P165 | |
インパールで日本映画を観る | … | 小野正嗣 | P246 | |
ボクシングジム | … | 戌井昭人 | P263 | |
ころがるコロちゃんのおと | … | いしいしんじ | P180 | |
喰欲の人 | … | 入江敦彦 | P208 | |
少年ボフシュの見た風景 | … | 出久根育 | P232 | |
湯たんぽ、ふたつ | … | 小山内恵美子 | P278 | |
〈書評〉 | ||||
『地球にちりばめられて』多和田葉子 | … | 中島京子 | P308 | |
『『スタア誕生』』金井美恵子 | … | 仙田学 | P310 | |
『ウィステリアと三人の女たち』川上未映子 | … | 松永美穂 | P312 | |
『庭』小山田浩子 | … | 倉本さおり | P314 | |
創作合評 | ||||
「地球星人」村田沙耶香 | … | 富岡幸一郎 X諏訪哲史 X朝比奈あすか | P322 | |
「送り火」高橋弘希 | … | 富岡幸一郎 X諏訪哲史 X朝比奈あすか | P322 | |
「サーラレーオ」新庄 耕 | … | 富岡幸一郎 X諏訪哲史 X朝比奈あすか | P322 | |
吉川英治文学賞・文庫賞・文学新人賞・文化賞発表 | … | P340 | ||
第62回群像新人文学賞応募規定 | … | P86 | ||
第63回群像新人評論賞応募規定 | … | P339 | ||
執筆者一覧 | … | P355 |
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