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文藝2023秋号 [ 文芸雑誌目次DB ]

文藝

1・4・7・10月7日発売
(株)河出書房新社



文学賞関連

  • 文藝賞  受賞作発表・選評(11月号)
タイトル:文藝2023秋号
舞台は、戦争―。長編580枚一挙掲載
 
生きる演技 
魂だって、演技だろ 誰にも本心を見せない元天才子役の生崎と、空気の読めない凡才俳優の笹岡。高校一年生のふたりは、性格は真逆だが、同じように親を憎み、家族を呪い、そして「家族を大事」にというこの国が許せない。やがてふたりは「立川米軍捕虜虐殺事件」を文化祭で上演することを決意するが――。「自己演出」がデフォルトの現代を生きる者たちの青春を通じて、この国の空気に潜む暴力をあぶりだす、芥川賞、野間文芸新人賞の二冠に輝く著者による新たなる代表作。
町屋良平 P8
創作
 文藝賞受賞第一作
迷彩色の男 
〈怒りは屈折する〉。―二〇一八年の冬、都内のクルージングスポットで二十六歳の男が暴行された姿で発見される。事件の背後に浮かびあがる〝迷彩色の男〟を描いた、最注目作家の第二作。
安堂ホセ P180
 文藝賞受賞第一作
モモ100%  
破滅的で自堕落で無計画な日常から一粒の宝石を探し出そうとする「モモ」のあくなき冒険と恋愛。「生き残り方は知っていて、生き方を知らない」十代がこんがらがる、愛すべき文体で綴られたデビュー第二作。
日比野コレコ P240
 
煩悩 
安奈に対して確信めいた感情を持ちたかった。友達でも恋人でもないけれど、私たちはほとんど一つだったから。それなのに―。過剰に重ねる描写が圧倒的熱量を捻り出す、破壊的快作。
山下紘加 P309
特集・WE♡LOVE 藤本和子
 座談会
岸本佐知子×くぼたのぞみ×斎藤真理子×八巻美恵 
片隅の声に耳を澄ませる 藤本和子と、同時代の女たちの闘い
  P356
 エッセイ
お寿司を食べる人 
柴田元幸 P370
 エッセイ
塩は喉を、叫びが喉を 
井戸川射子 P374
短篇
 
電気の水 
ネット検索に魅入られた少年・藪内賢作。「とんでもなく気持ちいい」検索=脳うがいを中毒的に繰り返すうちに、自分という沼に溺れてゆくのだが……。
尾崎世界観 P378
 
恐竜 
うららかな五月、子どもを保育園に送っていくももちゃんのパパと、ふいちゃんのパパ。ふいちゃんは「恐竜はいない」ことがどうしても腑に落ちなくて―。
滝口悠生 P389
文藝90TH SINCE 1933
 連続企画 3 鼎談
村田沙耶香×柴崎友香×西加奈子  どの年齢や時間にも、初めて見える景色がある 
二〇〇〇年前後の同時代にデビューし、それぞれ活躍を続けてきた三人の作家たち。価値観が日々刻々と変化する時代の中で最前線の書き手が見てきた、この二〇年の景色とは。
村田沙耶香柴崎友香 西加奈子P398
連載
 
細長い場所 
第 2回  気配と残像
絲山秋子 P412
 
京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る 
第 3回
古川日出男 P420
 
マリリン・トールド・ミー 
第 4回
山内マリコ P446
 
ゆめ 
第 5回
朝吹真理子 P460
 
トランス 
第 7回
島本理生 岩崎渉P465
 
JR常磐線夜ノ森駅 
第 5回
柳美里 P477
 
ギケイキ 
第41回
町田康 P504
書評
 
金原ひとみ『腹を空かせた勇者ども』 
[評]山崎ナオコーラ P522
 
桜庭一樹『彼女が言わなかったすべてのこと』 
[評]竹田ダニエル P523
 
王谷晶『君の六月は凍る』 
[評]児玉雨子 P524
 
朝比奈秋『あなたの燃える左手で』 
[評]皆川博子 P525
 
若竹千佐子『かっかどるどるどぅ』 
[評]八木詠美 P526
 
カレン・ラッセル 松田青子 訳『オレンジ色の世界』 
[評]谷崎由依 P527
 
市川沙央『ハンチバック』 
[評]伊藤亜紗 P528
季評
 
たったひとり、私だけの部屋で 
小説と現実 2023年4月~2023年6月
水上文 P514
 
著者一覧 
  P535
 
第61回文藝賞応募規定 
  P530
連載
 
文芸的事象クロニクル 
2023年3月~2023年5月
山本貴光 P533

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