長篇一挙掲載 (425枚) | ||||
『海峡の光』から21年、闇の中に射す希望 真夜中の子供 日本屈指の歓楽街・博多中洲。その街で、真夜中を生きた少年がいた――。「中洲国」設立を宣言した戸籍のない少年は、ある事件を機に姿を消す。そして時は流れ……。神事・博多祇園山笠の熱気に中洲の街が包まれる中、自らの血の呪縛を乗り越え彼が辿り着いた場所とは? | … | 辻仁成 | P8 | |
長篇一挙掲載 (320枚) | ||||
わたしたちはいつか、本当の選択をする 泣きかたを忘れていた わたしはどれだけ願っただろう。母が母であること以外の人生を持つことを――。七年に及ぶ母の介護を終えた冬子は、いま、自らの本屋「ひろば」を去ることを考えはじめる……。誰かのためではなく、自身の「人生」と向き合い選択した先に開ける、真の自由を描いた感動の傑作長篇! | … | 落合恵子 | P152 | |
中篇 (126枚) | ||||
TARO POWER MILO !! 過激さの歴史は、いつもイノセントから始まる――身体的に恵まれず、いじめられていた少年が手にした「ミロ」が、時空を超えて彼の身体を取り込みはじめ……。 | … | 松波太郎 | P243 | |
掌篇一挙掲載 | ||||
水先人のない舟 迷いつつ惑いつつ、小舟たちは光とともにいく――「河童」「未遂」「ぶどう」「消息」「道化」「ふれあい」「丘」「ムラタナス」「しみ」――日常のわきにある異界を描き続ける作家が点描する、小さきものたち。 | … | 日和聡子 | P283 | |
短篇 | ||||
「待ってるわ」、と彼女は言った 遠慮はしていない フリーライターの坂本は、ある日、現代(いま)を生きる女性を幅広くセレクトし「日常」を照射するインタビュー集を編集することに――ここにこそ、リアルは在(あ)る! | … | 片岡義男 | P392 | |
新連載 | ||||
いま、「地球」の物語が幕を開ける 二千億の果実 『ぼくは始祖鳥になりたい』『金色の虎』『永遠の道は曲りくねる』の三部作を超え、宮内勝典が文学未踏の世界に挑む! | … | 宮内勝典 | P127 | |
人類史の常識をくつがえす、衝撃の新連載 サピエンス前戯 身長、寿命、インターネット、XVideos――二十一世紀、もはやピークに達したかに思える人間の能力と文化。だが、それはまだ人類史にとって前戯にすぎなかった。壮大なスケールで織りなされるシンギュラリティSF、ここに開幕! | … | 木下古栗 | P323 | |
短期集中連載 | ||||
真実は「X」によって創られる!? 1830 第一回 上用賀の公園で発見されたバラバラ遺体。残虐な手口と被害者親族が置かれた特別な状況に、メディアの報道は加熱を極めるのだが……奇才が抉る現代の真実! | … | 新堂冬樹 | P341 | |
特別企画 | ||||
いま海外文学から見えるもの 私たちはどこへ向っているのか? 新しいアメリカ文学をめぐる鼎談と、世界が注目するチェコ作家が描き出す文学最前線。 | … | |||
鼎談 「「私」が望んで「私たち」になっていく――新しいアメリカ文学をめぐって」 移民、マイノリティー、フェミニズム……アメリカ文学が掬い上げようとしている、新しい風景を語る。 | … | 山崎まどか ×西山敦子 ×谷崎由依 | P364 | |
対談 「更新されるディストピア文学――気鋭のチェコ作家が描く現代の危機」 世界を覆う暴力のもと、文学は何を想像するのか。現代東欧文学を代表する作家と翻訳者が語る創作の現在。 | … | ビアンカ・ベロヴァー ×阿部賢一 | P386 | |
初邦訳 | ||||
「湖」第一章「胚」一部訳 | … | ビアンカ・ベロヴァー 阿部賢一=訳 | P375 | |
連載小説 | ||||
パパララレレルル 第 3回 | … | 最果タヒ | P416 | |
夢分けの船 第 7回 | … | 津原泰水 | P474 | |
夢も見ずに眠った。 なにもかもがそこに 連作第9回 | … | 絲山秋子 | P406 | |
灰の劇場 第17回 | … | 恩田陸 | P482 | |
ギケイキ 第20回 | … | 町田康 | P422 | |
連載 | ||||
アトリエ会議 二〇一七年十二月八日 | … | 横尾忠則 ×保坂和志 ×磯﨑憲一郎 | P460 | |
「一億三千万人のための「論語」教室」 第九回 | … | 高橋源一郎 | P450 | |
「大岡昇平論」第五回 富永太郎と中原中也 その1 富永太郎の境涯 | … | 湯川豊 | P440 | |
書評 | ||||
青山七恵『踊る星座』 | … | [評者]岩川ありさ | P490 | |
植本一子『降伏の記録』 | … | [評者]戌井昭人 | P491 | |
磯﨑憲一郎『鳥獣戯画』 | … | [評者]矢野利裕 | P492 | |
藤野可織『ドレス』 | … | [評者]倉本さおり | P493 | |
田口ランディ『逆さに吊るされた男』 | … | [評者]吉村萬壱 | P494 | |
佐々木敦『新しい小説のために』 | … | [評者]神山修一 | P495 | |
柳美里『飼う人』 | … | [評者]瀧井朝世 | P496 | |
空族『バンコクナイツ 潜行一千里』 | … | [評者]野崎歓 | P497 | |
中原清一郎『人の昏れ方』 | … | [評者]岡和田晃 | P498 | |
谷川俊太郎/尾崎真理子『詩人なんて呼ばれて』 | … | [評者]カニエ・ナハ | P499 | |
第55回文藝賞応募規定 | … | P472 | ||
著者一覧 | … | P501 |
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